あなたはいくつ思いつく? 「リア充」以外の「○○充」

時事ネタ

2023/03/03 12:00

 【こっそりミームを教えます・86】 SNSやネット上で流行しては定着していくミームたち。中には多くの人が使ううちに、言葉が変化したり意味が派生していくものも。今回紹介する「○○充」は、「リア充」から派生したミームだ。果たして現在ではどのような使われ方をしているのだろうか。

多くの人が使ってきたミームのひとつ「リア充」

「○○充」のいろいろな使われ方

 そもそも「リア充」とは、「リアル(現実の生活)が充実している」人を指した言葉である。広く認識されるようになったのは、2005年頃に電子掲示版「2ちゃんねる」で使われるようになってから。

 もともとは「リアル充実組」という表現がされていたが、06年には現在の省略形の言葉が定着。その後07年には「ネット流行語大賞」で21位に入賞、そして11年には「女子中高生ケータイ流行語大賞2011」で金賞を受賞するほど多くの人に使われるようになった。

 その「リア充」が派生して、現在ではさまざまな「○○充」が使われている。「リア充」と使い方が似ているミームとしては、「○○が充実している」という意味を持つ言葉が存在。具体的にはインターネットの世界での生活が充実している人を意味する「ネト充」や、ひとりでも生活が充実している人を指す「ソロ充」が挙げられる。

 13年には、「ネト充」になるために主人公が奮闘する漫画『ネト充のススメ』が連載開始。このように派生語についても人々の間で広く浸透している。

 一方で、全く使い方が異なる「○○充」も生まれてきた。そのひとつである「キョロ充」は、いつもキョロキョロと周りを気にする人のこと。「リア充」のグループには所属しているが地位は最下層で、とにかくひとりでいることを避ける傾向がある人を指す言葉である。

 今までたくさんの人に活用されてきた「○○充」。今後も「リア充」が派生し、新たなミームが誕生するかもしれない。(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている