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「元気指数」はコロナ禍前の最高値 でも「幸せ指数」は大幅低下

暮らし

2022/12/23 17:30

 アール・ピー・アイは12月21日、第7回となる2022年の「全国『地域元気指数調査』」の結果を発表した。調査結果によれば、地域の元気度は新型コロナ禍前の水準まで回復したものの、幸せ感は新型コロナ禍直前の水準まで再び下落した。

地域の元気度は回復するも幸せ感は再び下落

30歳代の男性は「地域元気指数」が高まる

 調査結果には、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の第七波、ロシアによるウクライナへの武力侵攻、円安や物価の高騰など、社会情勢に対する不安が影響したと考えられる。
 
女性や高齢男性では幸せ指数の低下が目立つも、
20~30歳代の男性では変化みられず

 20~40歳代の女性と60歳代の男性で幸せ指数の低下が目立った一方で、20~30歳代の男性では幸せ指数が低下しておらず、30歳代の男性は地域を元気と感じる指数が高まっている。
 
「地域の祭りやイベントが盛ん」
「地域固有の歴史や伝統行事がある」は減少が続く

 地域元気の評価では、「新しいイベントができた・地域の祭りが復活した」や「国内の観光客・旅行者が増えている」が増加した一方で、「地域の祭りやイベントが盛ん」「地域固有の歴史や伝統行事がある」は新型コロナ禍以降で減少が続いた。

「元気指数」の全国1位は「沖縄県」

「国内の観光客・旅行者が増えている」の元気指数、沖縄県が全国1位に

 宮城県、愛媛県、青森県、新潟県などでは「新しいイベント・祭りの復活」への評価が上昇している。また、「国内の観光客・旅行者が増えている」は、沖縄県が他県を大きく引き離し、元気指数が全国1位となった。

 「地域元気指数調査」は、都道府県別・市町村別にアウトプットし、各地域の地域運営に資する有益なデータとして活用することが可能であり、地域元気の評価47要素を詳細に分析することで、各地域の元気を支える要因や弱い項目=地域課題が明らかになり、これからの施策立案や地域住民との相互理解に役立てられる。

 また、16年から実施している経年調査であることから、施策のKPI(重要業績評価指標)の一つとして、効果検証や進捗管理等への活用も期待できる。
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