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「自宅や実家の防犯に不安」は約5割 「不審な電話あり」は約4割 パナソニック調べ

時事ネタ

2022/11/21 19:00

 コロナ禍でリモートワークが普及したが、在宅時間が多いことを狙った給付金を絡めた訪問詐欺や電話詐欺、インターネットを利用した詐欺など犯罪の手口は多様化しつつある。また、デリバリーや宅配便を利用する頻度が増え、敷地内への不審者侵入が気になるという人も多いようだ。そこでパナソニックは、全国500人に防犯意識に関する調査を実施した。

空き巣や不審者との遭遇、詐欺などに遭った経験

 まず、自身や親族、友人が、空き巣や不審者との遭遇、詐欺などの犯罪、犯罪未遂にあった経験を質問したところ4人に1人が何らかの被害にあっていることがわかった。一方で、自宅の防犯について不安に感じると回答したのは46.8%、実家(離れて暮らす親や祖父母の家)については54.3%となった。自身や周りの人の危険な経験の有無にかかわらず、不安を抱えていることがわかった。とくに、離れて暮らす親や祖父母については一段と心配に思う人が多いようだ。
自宅や実家における防犯に対する不安

 とくに不安を感じるものは何かを質問したところ、自身、離れて暮らす親や祖父母については「留守中の不審者侵入」、子どもについては「在宅中の不審者侵入」がトップとなった。また、離れて暮らす親や祖父母については、「電話詐欺」「訪問詐欺」も上位に挙がっている。

 防犯について対策法などを日ごろから当事者間で話し合っているかを質問したところ、子どもとは47.5%、離れて暮らす親や祖父母とは45.7%となった。不安はあるものの、具体的な対策法までしっかりと話せている人は意外と少ないことが明らかになった。

 離れて暮らす親や祖父母に不審な電話がかかってきた経験があるかと質問したところ、「複数回ある」「一度ある」は41.9%となった。
離れて暮らす親族が不審電話を受けた経験

 不審な電話への対策法としては、「実家の電話を常時留守番電話にした」が28.7%でトップに。一方で「対策をとっていない」は41.3%で上回る結果となった。心配に思う気持ちはあっても、どんな対策をとっていいのかわからない、具体的な行動に移せていないことがわかった。
離れて暮らす親や祖父母に、不審電話への対策をおこなったか

 次に、玄関や窓の施錠について調査したところ在宅時に施錠している人は84.0%となった。一方で、ゴミ出しや郵便物受取など短時間の外出時にほとんど施錠しない/全く施錠しない人は40.8%もいることがわかった。防犯への不安は感じているものの短時間の外出や来客応対など、瞬間的には気を抜いてしまうタイミングがあるのかもしれない。

 コロナ禍でデリバリーや宅配を利用する機会が増えた人も多いのではないだろうか。デリバリーや宅配が来た際に、きちんと確認せずにドアのオートロックの解除や置き配の依頼などの応対をしたことがあるかを聞いたところ、4人に1人以上が「経験がある」と回答していた。

 また、置き配でのトラブルや不安として、以下の回答が集まっている。

「置き配を指定した荷物が、全く違うお隣の家の玄関前に置いてあったことがある。我が家もそのお宅も表札が出ているのに」(50代女性)
「玄関前に置き配した場合、外からよく見えて、いつ持っていかれてもおかしくない環境のため、何時間も置き配する場合は不安になる」(40代女性)
「置いてある荷物を他人が触ったり、悪質な場合はいたずらされたりする可能性がある」(30代女性)

 今回の調査から、防犯への漠然とした不安を感じてはいるものの、つい気を緩める瞬間があることや、具体的な対策をとれていない人も多いことがわかった。年末年始は、家族や離れて暮らす親や祖父母で集まる日も多いタイミング。防犯対策を改めて話し合う良い機会であろう。
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