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東京・町田の中学校給食で産直魚介類を提供、新鮮でおいしい献立

グルメ

2022/10/17 17:00

 東京都町田市は11月~2023年2月の期間、市内の中学校における給食で月に1回、全国から産地直送で取り寄せた新鮮でおいしい魚介類を主菜に使用した献立を提供する。また、生徒に対する、魚食の良さや生産・流通の過程などを学べるチラシや動画の提供を行う。

町田市内の中学校にて産地直送の魚介類を使用した給食を提供

 今回の取り組みでは、保護者が負担する給食費(1食当たり310円)に、町田市の負担によって100円程度を上乗せして食材を購入することで、日頃給食で使用することが難しい全国から取り寄せた産地直送のおいしい魚介類を使った献立を提供する。
 
食育の一環として生徒に提供される動画のイメージ

 あわせて、生徒の食への関心を高めるべく、魚介類が持つ栄養素などの良さや、生産・流通の過程とともに、気候変動による漁業への影響などSDGsを意識した水産資源にまつわる課題を学ぶチラシや動画を作成・提供を行う。また、給食で提供する食材を生産している生産者からのメッセージ(食材のこだわり)や、生徒が家庭で実践できる取り組みといった、食育につながる情報を提供していく。
 
「野崎さんのかます」提供イメージ

 11月には、佐賀県唐津市高島にて持続可能な漁法とされる定置網漁で獲った“かます”を、帰港後1時間以内に新鮮なまま手作業で加工した「野崎さんのかます」(フライ)を提供する。
 
キャプ「塩越さんのほたて」提供イメージション

 12月は、青森県東津軽郡平内町にて「耳づり」という方法で養殖された、肉厚で甘く、ぷりぷりとした弾力が魅力の“ほたて”を使用した「塩越さんのほたて」(照り焼き)の提供を予定している。
 
「中村さんの小鮎」提供イメージ

 2023年1月には、滋賀県高島市琵琶湖にて漁獲された、朝獲れの小鮎を獲れたてのおいしさそのままで提供する「中村さんの小鮎」(南蛮漬け)が登場する。

 そのほか、2023年2月には愛媛県南宇和郡愛南町で育てられ、鮮度を保ったまま冷凍保存した真鯛を使用した、「朝倉さんの真鯛」(調理方法は未定)が提供される。

 町田市内の中学校19校では、ランチボックス形式の給食か家庭からの弁当を持参するかの選択制で給食を実施している。給食を希望する生徒には教育委員会の栄養士が立てた献立を民間の調理業者が調理し、ランチボックスに盛り付けて学校へ配送される。なお、24年9月に給食センター方式による給食を開始し、25年度までに町田市内全中学校への全員給食の導入を予定している。