「趣味を活かした副業」でストレスを発散する!

時事ネタ

2022/04/23 18:00

【家電コンサルのお得な話・79】 副業で大切なのが「楽しくできる」ということ。収入を得られ、しかも本業でのストレスも発散できる「趣味を活かした副業」なら、一石二鳥で長続きもしやすいだろう。今回は「趣味を副業にする」ことについてシンプルに考えてみたいと思う。
 

「趣味を活かした副業」は長続きしやすい

「値決め」は慎重に

 まずは、二つの副業の実例から。筆者の娘は学生の頃からネイルアートを友人に頼んでおり、今も定期的に利用している。もちろん、報酬は支払っているそうだが、サロンに行くよりもかなり安くしてくれているらしい。そのため、友人の間で口コミが拡がり、結構まとまった収入になっているという。

 また、筆者の研修を受講されていたメーカー派遣社員の方と昼休みに話をしていたところ、「仏像を彫るのが趣味」ということを聞いた。

 数点の作品の写真を見せてもらったが、プロ級の腕前だったため「この仕上がりだったら売れるのでは?」と聞いたところ、すでに知り合いなどに販売しているとのこと。

 作品数が多くなり、日頃から奥様に「邪魔になる」と小言を言われていたが、ある日、家に遊びに来た友人が仏像を見て「譲ってほしい」と言われたのがキッカケだそうだ。

 このように、自分の趣味を副業としている人はかなり多い。今回の事例のように「形のある商品・サービス」(物販)は写真などを掲載できるため、「無形のデータ販売(ノウハウ販売)」よりイメージが湧きやすく、はやく結果につながることが多い。

 また、物販は「友人・知人なら口コミ」「近隣地域ならポスティング」「全国対応できるならネット」というように、多くの訴求手段があるのも魅力的だ。何か創作する趣味を持っている人は、マネタイズを考えてみてはいかがだろうか?

 さて、「趣味を売り出すときのポイント」の一つに「値決め」がある。ネット出品なら価格変更もしやすいが、口コミやポスティングの場合、一旦、安い価格が浸透するとその価格が定着してしまい、なかなか値上げしにくくなるので注意が必要だ。

 特に、今回ご紹介した「ネイルアート」や「仏像彫刻」のように技術料が価格の大半を占めるものは、しっかりと粗利益をのせたいもの。ネットなどで相場を調べ、原価を計算し、適正な利益を確保しよう。

 「値決め」はとても難しいものだが、値決めについて有名な言葉がある。京セラ・第二電電創業者の稲盛和夫氏の「お客様が喜んで買ってくださる最高の値段」という言葉だ。ぜひ、ご自身の商品の値決めの参考にしていただければと思う。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)



■Profile

堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。