メイン回線はキャリアが9割、“格安プラン”は10%未満

データ

2021/12/17 18:00

 MMD研究所は12月10日に、18~69歳の男女4万名を対象に実施した、「2021年12月通信サービスの利用動向調査」の結果を発表した。同調査は、11月15日~17日の期間に行われている。

メイン利用のMNO4キャリア合計は90.7%、サブ利用では84.7%に

 調査対象者のうち、通信契約をしているスマートフォンを現在メイン利用している3万6006名に対して、メインで利用しているスマートフォンの通信サービスを尋ねたところ、「docomo」が30.9%、「au」が19.9%、「SoftBank」が12.5%、「Rakuten UN-LIMIT VI」が7.8%となり、オンライン専用プラン「ahamo」(4.3%)、「povo」(1.8%)、「LINEMO」(0.7%)を合わせると4キャリアのシェアは77.8%で、キャリアサブブランド「Y!mobile」(8.3%)、「UQ mobile」(4.5%)を合わせると90.7%、「MVNO」は9.3%だった。

 通信契約をしているスマートフォンをサブ利用している人(3521名)に、サブ利用の通信サービスを尋ねた質問では、「docomo」が23.4%、「au」が14.1%、「SoftBank」が9.9%、「Rakuten UN-LIMIT VI」が19.0%となり、オンライン専用プラン「ahamo」(6.0%)、「povo」(2.3%)、「LINEMO」(1.7%)を合わせると4キャリアのサブ利用のシェアは76.5%で、キャリアサブブランド「Y!mobile」(5.4%)、「UQ mobile」(2.8%)を合わせると84.7%、「MVNO」は15.3%となっている。
 
8月調査との比較では、auが微減、SoftBankと楽天モバイルは微増

 8月に行われた調査との比較では、docomoは変わらず、auは0.1ポイント減、SoftBankは0.1ポイント、楽天モバイルは0.2ポイント増だった。
 
2021年11月は2020年11月よりMVNOのシェアが3.0ポイント減

 2014年10月からのMVNOの利用率推移によれば、2021年11月は2020年11月と比較して3.0ポイント減の9.3%となっている。
 
「ahamo」「povo」「LINEMO」いずれも、同一キャリアからの移行が最多に

 オンライン専用プランとサブブランド、および「Rakuten UN-LIMIT VI」をメインで利用している人(9857名)に、現在利用している通信会社を契約する前に利用していた通信会社を尋ねたところ、「ahamo」利用者では「docomo」が75.0%、「povo」利用者では「au」が83.7%、「LINEMO」利用者では「SoftBank」が63.2%がそれぞれ最多となった。「Y!mobile」利用者では「SoftBank」が50.1%、「UQ mobile」利用者では「au」が53.7%、「Rakuten UN-LIMIT VI」利用者では「MVNO」が51.0%で、それぞれもっとも多い。
 
他の通信会社や同一通信会社でのプラン変更、検討は3割に留まる

 通信契約をしているスマートフォンを現在利用している、または現在スマートフォン未所有でスマートフォンの購入を検討している人(3万6235名)に、現在利用している通信会社から他社の通信会社への乗り換え、または同一通信会社でプラン変更を検討しているかを尋ねた質問では、「検討している」が31.3%、「検討していない」が68.7%だった。
 
docomo、au、SoftBank利用者のプラン変更先、
1~2位には関連する通信サービスがランクインも、3位は「Rakuten UN-LIMIT VI」に

 現在、docomo、au、SoftBankを利用しており、プラン変更の検討、または具体的な乗り換えを決めて検討している人(5345名)に、もっとも検討しているプラン変更または乗り換え先を尋ねたところ、「docomo」利用者では「docomo」(34.9%)が、「au」利用者では「au」(31.9%)が、「SoftBank」利用者では「Y!mobile」(28.7%)が最多で、3社とも1位と2位は元のキャリアと関連する通信サービスとなっている。しかし、いずれのキャリアも3位には「Rakuten UN-LIMIT VI」がランクインした。