秋の夜空を見上げよう、本日18時03分ごろに「部分月食」

時事ネタ

2021/11/19 06:05

 国立天文台によると、11月19日の18時03分ごろに日本全国で「部分月食」が見られる。月食は、月が地球の影に入ることで起こるが、部分月食は地球の影で月の一部が隠される。ただ、今回の部分月食は月の大部分が地球の影に隠されるため、皆既月食に近い状態になるという。

部分月食中の月の位置(2021年11月19日 東京の星空)出典:国立天文台

 今回の部分月食が始まる時刻は、16時18分ごろ。北海道や東北地方の北部では、既に月が地平線から昇っていて、部分月食が最初から見られる。
 
出典:国立天文台。撮影日時:2014年10月8日19時22分10秒(0.5 秒露出)、
同11秒(8 秒露出)。撮影場所:国立天文台 三鷹キャンパス


 一方で、それ以外の地域では月がまだ地平線の下にあり、月食の始まりを見ることができない。そのため、月が欠けた「月出帯食(げつしゅつたいしょく)」と言われる状態で地平線から昇ってくる。

 月が影に隠される食分が1.0以上の時が皆既月食となる。今回の部分月食は最大食分が0.978(月の直径の97.8%が影に入り込む)と深くなるため皆既月食に近い状態になる。