PayPay加盟店、手数料有料化で解約意向が21.8%の理由は?

 MMD研究所は、9月17日から21日の期間に実施した「2021年中小個人店経営者からみるコード決済調査」の結果を発表した。調査は、22歳から69歳の男女で決済サービスの導入決定権をもっている、または決定権はないが自分の意見も反映できる立場にありPayPayを導入している店舗オーナー500人と、決済サービスの導入決定権をもっている、または決定権はないが自分の意見も反映できる立場にあるコード決済未導入の店舗オーナー500人を対象に行った。

スマホ決済手数料の有料化により加盟店の動きに変化が出てきている

 PayPay加盟店オーナーに、10月からPayPayの手数料が有料化した後もPayPayを継続利用したいか聞いたところ、「有料化に関わらず継続利用したい」が37.0%、「どちらとも言えない」が41.2%、「有料になるまでは継続利用したい(無料期間が終わる時に解約する)」が17.6%、「今すぐ解約したい」が4.2%となり、「有料になるまでは継続利用したい(無料期間が終わる時に解約する)」と「今すぐ解約したい」を合わせた解約意向は21.8%となった。
 

 PayPayの手数料が有料化した後、PayPayを解約したい、または今すぐ解約したいと回答した109人を対象に、PayPay解約後に導入を検討するコード決済サービスがあるか聞いたところ、「他に導入を検討するコード決済がある」と18.3%が回答した。ほかに導入を検討するコード決済サービスがある20人に、どのコード決済サービスを導入したいか複数回答で聞いたところ、「楽天ペイ」が最も多く50.0%、次に「d払い」、「au PAY」、「メルペイ」が20.0%となった。
 

 PayPayの手数料が有料化した後も継続利用したいと回答した185人を対象に、その理由を複数回答で聞いたところ、「キャッシュレス時代に適応しないといけないと感じるから」が最も多く47.6%、次に「最も使われているスマホ決済だと思うから」が39.5%、「PayPayを導入しないことによる機会損失を減らしたいから」が25.9%と続いた。
 

 PayPayの手数料が有料化した後、PayPayを解約したい、または今すぐ解約したいと回答した109人を対象に、解約したいと思う理由を複数回答で聞いたところ、「PayPayにより手数料がまかなえるほど利益が生まれていないから」が最も多く57.8%、次に「導入後、売上が上がっていないから」が23.9%、「導入したもののあまり使われていないから」が19.3%となった。