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お中元・夏ギフト、人気は「ダイエット・健康関連」 自家需要も伸長

時事ネタ

2021/06/30 19:00

 お中元・夏ギフトのEC需要が急増している。ECサイト「楽天市場」では、2018~19年の関連商品の売り上げがほぼ横ばいで推移していたのに対し、20年に1.7倍に成長。新型コロナウイルスの感染対策などで、新しい生活様式が浸透してきたことなどが拡大につながっているという。

楽天市場の「お中元・夏ギフト特集2021」

 楽天市場の担当者は、「在宅期間が長期化し、帰省など身近な人と会う機会が減ったことで、お中元や夏ギフトを通じて感謝や気遣いの気持ちを伝える人が増加傾向にあるのではないか」と分析する。また、新型コロナの影響が長期化していることから、21年は「貰い手にも充実したおうち時間を過ごしてもらいたい」という想いをこめたギフトが選ばれる傾向になるという。

 人気が高いジャンルは、食品、スイーツ、アルコールなどの定番商品に加え、ダイエット・健康関連、インテリア関連商品、キッチン用品など。幅広いジャンルのギフト需要が拡大している。健康志向の高まりから、美容関連商品や健康家電も好調だという。

 とくに大きく伸長したのは、ダイエット・健康ジャンル(前年比320%増)。今年の夏、楽天市場がイチオシするのは、水・アロマオイル不要なアロマディフューザー「アロマライト EasyAroma」(5980円)や、在宅ワークでむくみがちの足が軽くなる足専用まくら「王様の足枕」(2590円)などだ。

自家需要も伸長

 さらに、先述の通り在宅時間が長くなっていることから、自宅でもワンランク上の過ごし方ができる商品に対する需要も高まっている。楽天市場の担当者によると、「自宅に送付される割合が19年よりも20年の方が若干高くなっている」という。普段はギフトとして贈るものを、ご褒美として自宅用に購入するケースが増加傾向にあると分析する。

 同担当者によると、中でも食品ジャンルの「惣菜系」の売り上げの伸びが著しいとのこと。機会が減った外食に代わり、家庭の食卓で食べるために購入される自家需要があったとみられる。新しい生活様式の浸透も踏まえると、おうち時間を充実させるための自家需要はまだまだ高そうだ。