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コロナ禍で前年比1.4倍のホームシアターシステム、ソニーとヤマハが大接戦

 新型コロナウイルス感染拡大で巣ごもり需要が高まった2020年。家電分野でも、多くのカテゴリが販売を伸ばした。その一つがホームシアターシステムだ。良い音でテレビを楽しむために購入する人が増え、全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2020年1~11月の販売台数前年比は1.4倍だった。

ホームシアターシステムの年間No.1を巡り、ソニーとヤマハが
激しいシェア争いを繰り広げている

 活況な市場で各社はいずれも好調だが、メーカーの販売台数シェア争いは例年以上に接戦になっている。20年1~11月の期間におけるトップはソニーで30.1%。対して2番手のヤマハは29.6%と、わずか0.5ポイント差となっている。
 

 年間の推移を追うと、両社は抜きつ抜かれつを繰り返していることが分かる。ただ、11月はソニーが大きくシェアを伸ばし、これが現時点でのNo.1を手繰り寄せている。
 
 
シリーズ別の販売台数シェアランキング1位のソニー「HT-X8500」
 
ヤマハの「YAS-109」が2位にランクイン

 シリーズ別の販売台数シェアランキング(20年1~11月)で1位を獲得しているのは、ソニーの「HT-X8500」。3万円台後半のバータイプで設置性の高さや、コストパフォーマンスの良さが評価されている。対抗となるヤマハの「YAS-109」が2位にランクイン。この2シリーズのシェアは合わせて30%に達しており、市場をけん引する代表モデルといえるだろう。(BCN・大蔵 大輔)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。