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セキュリティソフト 「ノートン 360」のシェアが急上昇 3割超える

 「ドコモ口座」の不正利用をきっかけに、複数のキャッシュレス決済サービスで同様の被害が発覚した銀行口座からの不正預金出金事件は、オンラインサービス・決済サービス利用時のセキュリティを見直すきっかけになりそうだ。PCをウイルス感染やフィッシング詐欺といったセキュリティ脅威から保護する「セキュリティソフト」は必要だと改めて痛感した。そこで、PC向けのセキュリティソフトの最新の売れ筋を紹介しよう。

PC本体との同時購入版が売れている

 家電量販店・オンラインショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2020年9月のセキュリティソフト(パッケージ版)のシリーズ別販売本数1位は、9月3日発売の総合セキュリティソフト「ウイルスバスター」シリーズの最新版「ウイルスバスター クラウド 2021」、2位は「ノートン 360 デラックス」、3位は「ウイルスバスター クラウド 2020」だった。
 

 トップ3は、いずれも最大3台までインストールが可能で、手持ちの複数のデバイスをまとめて対策できる。バージョンごとにまとめず、インストール可能台数・ライセンス年数ごとに別々に集計すると、1位は「ノートン 360 デラックス 同時購入3年版」、2位は「ウイルスバスター クラウド 3年版 同時購入版 2021年度版」となり、内訳としては、やはりPC本体との同時購入が多いといえる。
 
未知のフィッシングサイトを検知する機能を新たに搭載した
「ウイルスバスター クラウド 2021年版」

 メーカー別では、9月は「ノートン 360」のノートンライフロック(旧シマンテック)と、「ウイルスバスター」のトレンドマイクロがシェア30%台で拮抗。これまで2位だったソースネクストは3位に後退した。今春、おなじみの“ノートン”を冠した「ノートンライフロック」に社名変更したあたりから、じわじわシェアが伸びていた旧シマンテックが大きく躍進したためだが、20年1月~9月の累計ではトレンドマイクロが依然としてトップ。シェアは5割を超え、むしろ1強といっていいだろう。
 
 

 とはいえ、冒頭で挙げた一連の事件を受け、ライセンスの更新を怠っていたノートンシリーズのユーザーの一部が戻ってきたと仮定すると、今後「2強」として競い合う関係になるかもしれない。追うノートン、追われるトレンドマイクロに注目だ。(BCN・嵯峨野 芙美)。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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