【家電コンサルのお得な話・21】 台風シーズンに入り、家電量販店やホームセンターでは「防災コーナー」を設けている。避難準備品としては、ラジオや懐中電灯、水、乾パンから軍手、マスクまで多くの品目が挙げられ、これらをセットにした「非常持出袋」も販売している。これに加えて、お勧めなのが「エアーベッド」だ。

アイリスオーヤマの「エアベッド」
 エアーベッドは、文字通り空気を入れて膨らませるタイプのベッドで、空気の量で硬さや柔らかさを調整でき、空気を抜けばコンパクトに折りたためて収納スペースを取らない、使い勝手のいい商品である。さまざまなメーカーから商品が発売されている。

 主に、(1)アウトドアやキャンプ、(2)車中泊、(3)緊急避難時での使用などが挙げられるほか、たまの来客時に使うケースも多い。こうした用途の多様性に加え、価格も魅力的で安価なものは2000円前後からあるため、非常時の持ち出し準備品としても購入しやすくなっている。

 学校の体育館など、避難所の床に毛布を敷くだけで寝ると、身体が痛くなったり、冷えが伝わったりするため、特に高齢者にとっては辛いものとなる。ましてや避難所という共同空間では熟睡できないため、エアーベッドで少しでも身体への負担を軽減するために準備しておきたい。

 次に選び方だが、非常時の持ち出し準備品としての使い方が目的ならば、2000円前後の安価なシングルタイプのものを使い捨て感覚で準備するのもいいだろう。

 ただ、商品によって価格に幅があるため、最低限のチェックポイントとして、(1)補修が可能かどうか、(2)大きさや表示寸法と実寸の差異、(3)ポンプは付属されているかなどを確認しておくといい。

 空気を入れて膨らます商品は、破損すれば空気漏れで使えなくなるため、補修テープが付属しているかどうかはチェックポイントだろう。特に、避難所やキャンプでは破損する可能性も高くなるため、あらかじめ納得して購入することが望まれる。

 また、シングルとダブルといったサイズに加え、空気を入れたときはカタログ表示寸法よりも少し小さくなったり、いざ使おうとしたとき「ポンプがついていなかった」ということもあるため、注意が必要である。

 日本全国、どこで自然災害が起こっても不思議ではない状況になって久しい。日常生活と緊急時の両方で使える汎用性の高い商品の選び方も、重要な災害対策や防災準備であり、エアーベッドもその一つといえるだろう。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)


■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。