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7月24日「スポーツの日」を含めた4連休に考えたい三つの「見直し」

 今年の7月24日は「スポーツの日」で、前日23日「海の日」と土日2日間と続き、4日間の連休となる。あいにくの雨天や状況的に「STAY HOME」の気分でも、有意義な休みとなるよう、今だからこそ価値のある「家計の見直しポイント」を紹介しよう。

見直し1. 電力会社・電気料金プラン

 2016年4月の電力小売自由化から4年経ち、さすがに新しい電力会社の評判も出回るようになってきた。定番のクレジットカード払いだけではなく、口座振替に対応する電力会社もあるので、これからは、手続きする時間の余裕のあるときに適宜乗り換えていく方式をおすすめしたい。なお、電気契約の契約解除料や最低利用期間の設定がある場合は満了後に乗り換えよう。

 変更先の第一候補については、ソフトバンクワイモバイルスマートフォン(スマホ)の大容量プランユーザーが「おうちでんき」、auのスマホの大容量プランユーザーが「auでんき」となる。高いスマホ料金は、電気やガスとセットで利用すると実は安くなる。
 
 
ソフトバンク、auは、スマホとのセット割引キャンペーンを実施中

見直し2. スマホの料金プラン

 大手キャリア4社のうち、ソフトバンク、au、楽天モバイルを利用していて、割引があるにもかかわらず、同じグループの電力会社や固定回線(光ファイバー)のセット利用に魅力を感じないなら、格安SIMと呼ばれるMVNO各社に乗り換えた方がいい。かなり高い割合で、毎月かかる光熱費・通信費の総額が下がるだろう。

 ただし、利用者数が増える昼休みや夕方の時間帯に「遅い・つながらない」と口コミなどで指摘のあるMVNOを選ぶ場合は、まず、お試しで新規契約し、しばらく使って問題ないと判断してからメインの携帯電話番号を乗り換えた方が無難だ。

見直し3. スマホ決済サービスの取捨選択

 対象店舗を問わない一律の20%還元、10%還元といった還元率競争はおおむね終息したが、条件を満たすとポイント付与率がアップしていく買い回りセールやステージ制のポイントプログラム、専門知識が必要な資産運用を気軽に試せるポイント運用サービスなど、「ポイント」を軸としたポイントによる還元競争は続いている。しかし、そろそろ気に入ったサービスいくつかに絞った方が効率的にポイントをためることができるだろう。

 「好きなキャッシュレス決済サービス一つのみ。後からの変更は不可」という制約のあるマイナポイント(2020年9月から還元開始)のキャッシュレス決済サービス選びは、スマホ決済サービスの取捨選択のきっかけになるはずだ。視点を変えると、まだ登録していない後発のサービス、知る機会のなかったサービスもあるはずで、マイナポイントに合わせて実施している新規登録キャンペーンに便乗し、逆にいったん利用するサービスを増やしていくのも手だ。
 
総務省が実施するマイナポイント事業
 
7月23日はマイナポイントアプリなどのメンテナンスがあるので注意

 なお、還元キャンペーンによっては、付与されるポイントやチャージ残高の有効期限が短いので、こまめに利用状況をチェックする習慣をつけたほうがいい。

 あくまでも個人的な意見だが、「金融の日」もしくは「マネーの日」を新設し、幅広い世代を対象に金融リテラシーを高める啓蒙活動を官民一体で進めてみてもいいのではないだろうか。通信料金をはじめとする固定費は、お得なキャンペーンなどに目ざとく便乗すれば、たいてい下がり、トータルでみると得する仕組みになっている。(BCN・嵯峨野 芙美)