感染対策の外出自粛や休業要請が段階的に解除される中、人々の日常がゆっくりと戻りつつある。約1カ月半もの間、休業を余儀なくされて、政府からの持続化給付金の支給が遅れている店舗を応援したいと思っている人も多いだろう。しかし、第2波の到来や感染爆発を警戒しながら「新しい生活様式」を取り入れていく必要もある。そんな時に、スマートフォン(スマホ)アプリの「混雑レーダー」は役立つツールの一つだ。

Yahoo!MAPの「混雑レーダー」。東京駅周辺。
8時40分は混んでいるが20時40分は空いていることがわかる

 緊急事態宣言時の「三密」対策により、店舗の混雑具合を検知するアプリ開発が進んだ。例えば、店舗のチラシや買い物情報を掲載するウェブサービスやアプリ「トクバイ」を約5万店舗で展開するロコガイドは、店舗や施設の混雑状況が一目でわかるスマホアプリ「混雑ランプ」を5月27日にリリースした。

 アプリをダウンロードするだけで、ワンタップで「空き」「やや混み」「混み」を選んで発信できる。従来システムでは、トクバイのシステムを経由する必要があったが、今回はアプリ単体で混雑情報を発信できるように改善した。
 
ロコガイドの「混雑ランプ」

 ほかにも、unerryの「お買い物混雑マップ Powered by Beacon Bank」なら、スーパーやディスカウントストア、ホームセンター、ドラッグストアなど、全国約2.8万店の現在の混雑状況はもちろん、曜日や時間帯別の混雑の傾向をチェックすることができる。

 お買い物混雑マップは、スマホの位置情報(GPS)を元に店周辺の約100メートルの混雑状況をAI解析によって表示する。店舗そのものの混雑ではなく、あくまでも周辺の状況から推定した混在状況だ。

 「いつもより空いている」「通常程度」「通常より混雑」という混み具合は、直近4週間で最も混雑した1時間あたりの人数を100%の基準として時間ごとに分類されるという。
 
unerryの「お買い物混雑マップ Powered by Beacon Bank」
 
時間帯別の混み具合の傾向も把握できる

 対象となる店舗が掲載されている場合は、これらを活用したい。しかし、例えば商店街にある飲食店の混雑状況を把握するにはどうすればいいのか。こんなときに、少しざっくりとはしてしまうが、スマホアプリ「Yahoo!MAP」の「混雑レーダー」が役立つだろう。

 Yahoo!MAPの「雨雲レーダー」を使っているユーザーなら、既に混雑レーダーが実装されているのでチェックしてほしい。ホーム画面の右上にある方位磁石の上にあるアイコンとタップすると、雨雲レーダーの横に表示される混雑レーダーがそれだ。ウェブ版なら「Yahoo!地図」にある。

 現在を軸に1時間前と6時間先の雨雲の動きがわかる雨雲レーダーと同じような使い方で、そのエリアの混雑の推移がヒートマップで表示される。ただし、雨雲レーダーとの違いは、未来の混雑が予想できないこと。あくまでも現在から24時間前までの推移がわかる。
 
Yahoo!MAPの「雨雲レーダー」

 混雑レーダーのデータは、Yahoo!JAPANの公開アプリの利用状況を地図上に落とし込んで作られたもので、個人や端末が特定される情報をYahoo!JAPANが収集するものではない。また、アプリの利用状況から作成してるため実際のエリアの混雑と異なる場合もある。

 しかし、目安としては十分に活用できる。例えば、混雑度合が少ないエリアの飲食店に行き、現在のエリアの状況が混んできたら、別の空いてるエリアの店に移動するといった使い方ができるだろう。雨雲レーダーで雨に濡れる時間帯を避けるかのように、混雑しているエリアや時間帯を避けながら外食を楽しむというわけだ。

 在宅勤務やテレワークの取り組みが広がっているが、出社しなればならないときのピークシフトにも活用できる。混雑レーダーで空いている時間帯を狙って移動するのだ。

 今年の梅雨は「混雑レーダー」と「雨雲レーダー」を駆使しながら、飲食店の営業再開を応援していきたいものだ。(BCN・細田 立圭志)