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テレビ視聴時間が最も増えたのは20~24歳、新型コロナによるテレビ視聴時間の変化

データ

2020/04/21 20:30

 スイッチ・メディア・ラボは、関東1都6県の男女を対象に実施した、継続した機械式テレビ視聴調査を実施した。調査によれば、テレビ視聴時間が最も増えたのは20~24歳という。


 調査は、外出自粛や休業・休校要請など新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のためのさまざまな要因によって生じた人々の生活の変化が、テレビの視聴時間にどのような影響を及ぼしたかを分析する目的で、2月17日~4月12日の期間に行われており、5602人の男女から有効回答を得ている。

 1日当たりのテレビ視聴時間は、2月後半の平日の平均が210分前後、土日が230分前後だった。対して、安倍総理が全国の公立小中高等学校と特別支援学校への休校要請の意向を示した直後の週末から土日の平均は徐々に伸び、東京都で外出自粛要請が出された最初の週末(3月28日~29日)には277分に達した。

 平日の平均視聴時間も3月30日の週から伸び、緊急事態宣言が発令された4月6日の週に242分となっている。
 
緊急事態宣言発令以降は、20~34歳男性の視聴時間が大きく変化

 成人男女の視聴時間を、休校措置が始まる直前の2週間の平均を「1」として、緊急事態宣言発令後の2週間の視聴時間を指数化したところ、20~34歳の男性で平日が1.18、土日が1.30と、他の年代よりも指数が大きくなり、視聴時間の変化率が最も大きかったことが分かる。
 
20~34歳男性の中でも、20~24歳の視聴時間が緊急事態宣言発令以降に大きく変化

 20~34歳の男性は、平日の数値が他の年齢と大きな差がないものの、全体として20~24歳の、緊急事態宣言発令後の指数が高い傾向にある。
 
東京オリンピックの開催延期決定、東京などでの週末の外出自粛要請などがあった週以降、
男女とも20~24歳のテレビ視聴時間が伸びた

 男女それぞれの20~24歳の平均視聴時間を見ると、3月以降が平日・土日ともに男性よりも女性の伸びが顕著で、男性も3月23日の週以降が平日・土日ともに右肩上がりの傾向だった。
 
20~24歳の男性は4月6日の週以降にニュース/報道番組の視聴が増加、
女性はニュース/報道、情報/ワイドショーの視聴が増加傾向に

 主な番組ジャンルの、3月2日の週以降の平均視聴割合を、直前の2週間の平均を「1」として指数化すると、20~24歳の男性では音楽や映画が3月9日の週以降、伸びている週が多い。

 ニュース/報道は3月30日の週までさほど伸びていないが、緊急事態宣言が発令された4月6日の週以降は伸びが見られる。一方で、情報/ワイドショーにはそれほど伸びが見られない。

 20~24歳の女性では、3月16~30日の週にかけて音楽の伸びが目立つ。また、ニュース/報道、情報/ワイドショーは週を追うごとに徐々に延びている。