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ZOZOMATをさっそくレビュー! まさかの「紙」に驚くも実用性には期待

販売戦略

2020/03/02 17:05

 2019年6月にZOZOが発表した足の3Dサイズを計測できる「ZOZOMAT」。無料配布の予約受付を開始して半年以上。ようやく手元に商品が到着したので、さっそく試してみた。

注文から半年。ようやく到着した「ZOZOMAT」を試してみた

 ZOZOMATは足の周囲をスマートフォンのカメラで撮影すると、マットに付いたドットを元に足の3Dサイズを計測してくれる。これまでは靴を選ぶときの目安は足の長さくらいしかなかったが、ZOZOMATを使えば足幅や指の並び、足の高さなども考慮した上で、自分にぴったりの靴を探すことができる。

 開封してみると、中から出てきたのは四つ折りにされた「紙」。勝手にゴム製や発泡スチロール製と思い込んでいたので、ちょっと拍子抜けした。でも、実用性があるのなら何も問題はない。気を取り直して、まずは測定するアプリの設定を行っていく。
 
封筒を開けると出てきたのは「紙」!
ゴムマットのようなものをイメージしていたのでちょっと拍子抜けしたが…

 使用するのは「ZOZOTOWN」の公式アプリ。ホーム画面の右下の「計測・その他」のタブからZOZOMATの設定画面にアクセスすることができる。性別・氏名・生年月日を入力すると、すぐに計測画面に移り、1分40秒の動画で測定方法を説明してくれる。測定中も音声がガイドしてくれるので、スキップしても問題はない。
 
登録するのは性別・氏名・生年月日のみ。動画で測定方法を説明してくれる

 測定の手順は至って簡単。まず。マット中央のグリーンゾーンに片足を置き、スマホのカメラをガイドに従ってマットの円に合わせる。このとき、靴下を脱ぎ、素足になる必要がある。ズボンはすそを膝下まで上げる。緑のマニュキュアはNG。マットと色が混合してしまうためだと思われる。
 
ZOZOMATの中央にいくつかある注意点に気を付けながら足を置く

 撮影はガイドに指示されたカラーとマットのカラーをカメラに合わせ、ぐるっと足元の周りをなぞっていく。音声案内もあり、完了するとチェックマークが出るので、手順で迷うことはないと思う。片方の足が終わったら、もう片方を計測。2~3分程度で完了する。
 
 
カメラとマットのカラーを合わせて撮影していく

 測定が終わると、計測結果が表示される。足のサイズはもちろん、指先の形や足幅の広さなど、これまで知らなかったデータが確認できるのはおもしろい。人によってはうまく測定できないケースがあるようだが、記者はかなり正確に測定することができた。
 
 
短時間でここまで細かい足の特徴まで計測できることには素直に感心した。
個人差はあるようだが、記者の結果はかなり精密だった

 計測結果に基づくおすすめ商品もすぐに表示することができる。記者の場合、もっとも高かったのは「New Balance ML574」。相性度の84%が高いのか低いのかは分からないが、日頃は履くことのないスニーカーにも興味が湧いた時点で、ZOZOMATの狙いにまんまとハマったといえるだろう。
 
計測結果からスニーカーと革靴をレコメンド。普段履かない靴にも興味が湧いた

 もっとこうなればよいのに、というポイントもいくつかある。まず、個人の嗜好の反映だ。スニーカーでも色やデザインの傾向をある程度絞り込めれば、購入の時間を大幅に減らすことができる。

 また、レコメンドしてくれる商品数も増やしてほしい。記者が男性としては足が小さめということもあるかもしれないが、相性度のよい靴が思いのほか少なく、残念だった。これらの点はぜひ今後のアップデートで改善されると期待したい。

 なお、アプリの記載によると、現在ZOZOMATを申し込むと3月13~24日に発送されるとのこと。気になった人は今からでも1カ月も待たずに手に入るので、申し込んでみることをおすすめする(なんといっても無料だ)。また、3月4日からZOZOMATに関連したキャンペーンもスタートするようなので、楽しみに待ちたい。(BCN・大蔵大輔)