JR東日本スタートアップとサインポストは、無人AI決済店舗の本格的な事業化に向け、両社それぞれ50%を出資する合弁会社「TOUCH TO GO」を7月1日に設立する。資本金は3億円。

TOUCH TO GOのロゴ

 2017年度の「JR東日本スタートアッププログラム」で最優秀賞受賞企業だったサインポストが開発した無人AI決済システム「スーパーワンダーレジ」を用いた無人AI決済店舗の開発を進めてきた両社は、さらに開発を加速させるため、今年2月に合弁会社の設立を検討する基本合意書を結び、今回、設立の合意に至った。今後は、小売店舗の労働力不足、地域店舗の維持などの課題を解決する無人AI決済システムソリューションを展開していく。
 
過去2年間に実施した無人AI決済店舗の実験の様子(JR大宮駅・赤羽駅)

 JR東日本スタートアップは、JR東日本グループとスタートアップ企業との共創を推進するコーポレートベンチャーキャピタルで、東日本旅客鉄道(JR東日本)が全額出資する。JR東日本スタートアッププログラムは、これまでに計42件の提案を採択した。
 
2017年からスタートした「JR東日本スタートアッププログラム」

 無人AI決済店舗は、米Amazonの「Amazon Go」で一躍注目を集めた。一方、JR東日本の駅構内にあるコンビニエンスストア「NewDays」や「キヨスク」では、すでに買い物する本人自身でバーコードを読み取って決済するセルフレジシステムを導入しており、「無人化」と「セルフレジ化」、今後、どちらに舵を切るのか、または併用するのか、注目を集める。

 セルフレジ関連では、メディアシークが5月20日に、クレジットカード、電子マネー、現金など、幅広い決済方法に対応したセルフレジ「QRセルフレジ」を発売した。購入した商品情報をQRコード付き伝票として出力し、そのQRコードをレジのリーダーにかざして決済する仕組みで、今後も6割は残ると予想される現金支払い派もカバーする。
 
「QRセルフレジ」の仕組み

 来店者が購入した商品情報をいったん「QRコード付き伝票」として出力する工程が加わるが、運用中の既存業務システムとの連携が可能で、最小限のスタッフ教育で運用が可能としている。Amazon Goのようなシステムは、キャッシュレス決済が条件となるため、現金支払い派が残る限り、利用者を選ぶ店舗となる。