エディオン、岡嶋昇一副会長が一線から退き、相談役へ

経営戦略

2019/05/10 16:25

 エディオンは5月9日、岡嶋昇一取締役副会長が相談役に就任する役員人事を発表した。6月27日の定時株主総会で承認される予定。岡嶋氏は昨年5月の人事で代表権のない取締役に退いていた。

2016年1月にBCNの取材に応じたエディオンの
岡嶋昇一副会長

 岡嶋氏は1975年に東海地方を本拠とする栄電社(現エディオン)に入社。81年に取締役に就任し、93年6月にエイデン(現エディオン)の社長に就任した。

 2002年3月に中国地方を基盤として久保允誉社長が経営していたデオデオ(現エディオン)と、岡嶋氏のエイデンが統合する形でエディオンが誕生。久保氏は代表取締役会長、岡嶋氏は代表取締役社長に就任した。

 翌03年7月には久保氏が代表取締役社長、岡嶋氏が代表取締役副社長を務めるなど、旧デオデオと旧エイデンの経営システムの統合に向けて二人三脚の舵取りをしてきた。

 12年6月に久保氏が代表取締役会長兼社長、岡嶋氏が代表取締役副会長に就任した後は、18年6月に久保氏が代表取締役会長兼社長執行役員(現任)、岡嶋氏は代表権のない取締役副会長に就任し、久保氏に代表権を集約した。

 岡嶋氏は01年4月に各地域の家電量販店の業界団体だった日本電気大型店協会(NEBA=05年8月解散)の会長や、14年5月に発足した大手家電流通協会の初代会長を務めるなど、家電流通業界を取りまとめる活動に尽力した。

 今回のエディオンの役員人事では、梅原正幸取締役副社長(旧ミドリ電化社長)が顧問に、立教大学大学院教授の中川有紀子社外取締役が退任する一方で、ラザード・ジャパン・アセットマネジメントの真弓奈緒子ディレクターと早稲田大学政治経済学術院の福島淑彦教授が社外取締役に就任する人事も発表した。