カシオ計算機は5月8日、2017年度(2018年3月期)の決算説明会を開催し、02年から「EXILIM」ブランドで展開していた、コンパクトデジタルカメラからの撤退を正式に発表した。

 決算短信・決算説明会資料によると、17年度のコンパクトデジカメ事業は赤字体質払拭を目指し、新製品を投入するも市場の大幅な縮小により低迷を余儀なくされ、撤退を決定したものの、撤退に向けた費用計上のため、赤字幅が拡大する結果となった。17年度のデジカメ全体の売上高は前期比34%減の123億円、赤字は49億円。なお、撤退と同時に、「独自技術、ノウハウを活用した新しい事業領域の創造」を掲げており、これまで培ったノウハウは新規事業部門に集約するようだ。

 カシオは、世界で初めて1000万画素を超えたCCDを搭載したコンパクトデジカメ「EXILIM ZOOM EX-Z1000」を06年5月に発売し、トレンドに大きな一石を投じた。シェアも常に高く、家電量販店・オンラインショップの実売データを集計した「BCNランキング」によると、05~10年は、08年を除き、コンパクトデジカメのメーカー別販売台数でキヤノンに次ぐ2位。直近の14~17年もシェア10%台で3位につけていた。(BCN・嵯峨野 芙美)
 

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。