耐久財を購入する頻度は、実店舗よりもオンラインショップのほうが高い――。ニールセン デジタルが7月に発表したレポートで、ショッキングな実態が明らかになった。

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 調査では、インターネット利用者に対して、日用品や食品などの消費財と、家電やアパレルなどの耐久財について、それぞれ実店舗とオンラインでの購入、どちらが頻度が高いかをたずねた。消費財では55%が実店舗、31%がオンラインのほうが購入頻度が高いと回答。一方、耐久財では、46%がオンラインによる購入頻度のほうが高いとし、実店舗のほうが高いと回答した人(36%)を10ポイントも上回る結果になった。

オンラインのほうが買いやすい?

 耐久財をオンラインで購入する理由としては、「実店舗より価格が安い」(38%)、「実店舗より品揃えがいい」(25%)、「買いたい商品をすぐに見つけられる」(25%)などが挙がった。これらは、いずれも小売店の基本的な機能であり、店舗選択の基準でもある。消費者がこうした本質的な部分で、オンラインショップが勝っていると評価を下すなら、実店舗はいよいよ根本的なあり方の見直しを迫られることになる。必ずしも実店舗が劣っているというわけではなく、新たな機能を再定義する時期にきているのだろう。
 
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 そのヒントは、実店舗で感じる気分の高揚感や、ネットショッピングで受ける、膨大な商品の渦に飲み込まれるような、言いようのない疲労感にも隠されている。(BCN チーフエグゼクティブアナリスト 道越一郎)

※『BCN RETAIL REVIEW』2017年9月号から転載