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マルコメの甘酒メーカー「糀美人」、「糀」と「麹」の違いとは

売るヒント

2017/02/13 11:30

 1854年(安政元年)創業の老舗食品メーカーであるマルコメの「プラス糀 甘酒メーカー糀美人MP101」が、家電量販店の調理家電コーナーで人気だ。味噌や甘酒づくりに欠かせない「こうじ」には「糀」と「麹」の二つの漢字がある。意味に違いはあるのか。素朴な疑問をマーケティング本部広報部PR課の尾田春菜氏に聞いてみた。


マルコメのマーケティング本部広報部PR課の尾田春菜氏

 「こうじ」という漢字には、「米の花」と書く「糀」と、一般的に使われている「麹」がある。尾田氏によると「実は二つの漢字の意味に違いはなく、実際にメーカーによっても使い方はまちまちだ」という。
 

プラス糀 甘酒メーカー糀美人MP101

 味噌は、大豆と「こうじ」と「塩」を混ぜてつくられる。マルコメでは味噌の種類によって二つの漢字を使い分けている。米味噌は「米糀」とし、それ以外の麦味噌は「麦麹」、豆味噌は「豆麹」としている。メーカーによっては、すべてを「麹」で統一しているケースもある。
 

マルコメでは「米糀」「麦麹」「豆麹」と漢字を使い分けている

 ちなみに「糀」という字は、中国から入ってきた漢字ではなく、日本でつくられた「国字」だという。米の周りに付着した「コウジカビ」が36~37℃の温度と、90%の湿度の環境で蒸されて繁殖すると「花が咲いたように生える様子」から「糀」という字が生まれたのだ。(BCN・細田 立圭志)