10月7日発売の「ZenFone 3(ZE520KL)」に続き、ASUSから、どのキャリアのSIMでも使える、マルチキャリア対応のSIMフリースマートフォン「ZenFone 3 Laser(ZC551KL)」が登場した。発売直後の初速は「ZenFone 3(ZE520KL)」同様好調。しかも販売実績は発売1週目より2週目、3週目と伸び、その人気の高さを物語っている。5.5インチの大画面でありながら、実売3万円以下というシリーズ屈指のコストパフォーマンスの高さが好評のようだ。

 今回は、前機種「ZenFone 2 Laser(ZE500KL)」に比べ、どこが進化したのか、同じZenFone 3シリーズの「ZenFone 3(ZE520KL)」とは何が違うのか、違いをまとめた。
 
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画面サイズはより大きく、本体はより薄く、特徴のレーザーオートフォーカスはそのままに生まれ変わった
「ZenFone 3 Laser(ZC551KL)」

2016年1月~11月のSIMフリースマホ1位は「ZenFone 2 Laser」

 家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、今年1月~11月の累計で、SIMフリースマホの販売台数1位は、ASUSの「ZenFone 2 Laser(ZE500KL)」だ。2015年8月の発売後、今年1月、7月、9月と、3回の値下げを実施したこともあり、モデルチェンジのサイクルの短いAndroid搭載スマホとしては珍しく、1年を超えるロングセラーになった。

 SIMフリースマホで上位2社の一角、ASUSは、ライバルメーカー、ファーウェイに押され、しばらく2位に甘んじていたが、「ZenFone 3(ZE520KL)」の発売と同時に1位に返り咲いた。11月半ば、いったん僅差で抜かれ、2位に後退したものの、11月26日に、当初、日本では発表していなかった「ZenFone 3 Laser(ZC551KL)」を発売すると、再度トップに立った。
 
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 10月以降、ASUSのシェアは3割前後で推移し、2016年11月第3週(11月28日~12月4日)には、今年9月以降で最高値となる35.6%を記録。5.2インチのフルHD液晶ディスプレイを搭載した主力モデル「ZenFone 3(ZE520KL)」の勢いに続き、すかさず「ZenFone 3 Laser(ZC551KL)」を投入し、話題を集め続けるという戦略が見事に当たった格好だ。
 
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最新の「ZenFone 3 Laser」は5.5インチに大型化、カメラ機能も進化

 「ZenFone 3 Laser(ZC551KL)」は、従来の5インチより大きい、5.5インチの液晶ディスプレイを搭載し、CPUやメモリ容量などの基本性能も大幅に向上した。「ZenFone 2 Laser(ZE500KL)」の後継機種の位置づけだが、指紋センサを新たに搭載するなど、サイズ以外にも変更点・強化点は多く、名称はそのままに、大きく生まれ変わった。

 「Laser」の名称は、被写体に瞬時にフォーカスし、くっきり撮影できるレーザーオートフォーカスに由来する。「ZenFone 3 Laser(ZC551KL)」は、「ZenFone 2 Laser(ZE500KL)」の約3倍、1.2mの焦点距離まで対応し、最速約0.03秒でピント合わせが可能な第2世代のレーザーオートフォーカスを採用した約1300万画素のカメラと、F値2.0の大口径レンズを搭載。さらに、ブレのない動画を撮影できる3軸電子式手振れ補正機能(EIS)を採用し、見たままの光景をすばやく、確実にとらえるという。
 
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撮りたい瞬間を逃さない、約0.03秒の超高速フォーカス

 また、ZenFone 3シリーズ共通の特徴として、au VoLTEに対応し、マルチキャリアで使える。ただし、ZenFone 3シリーズの他の機種とは異なり、通信高速化技術のキャリアアグリゲーションや、4G(LTE)/3G同時待受が可能な「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」には対応していない。カラーはシルバーとゴールドの2色。
 
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 税別の実勢価格は、「ZenFone 3 Laser(ZC551KL)」の2万7800円に対し、「ZenFone 3(ZE520KL)」は3万9800円。約1万2000円の差によって、ZenFone 3シリーズの最新機能をフルに使えるハイスタンダードの「ZenFone 3(ZE520KL)」か、カメラ機能に特化した「ZenFone 3 Laser(ZC551KL)」か、大いに迷うところだ。

 直感で決めるなら持ちやすさを含めたデザインで、そうでなければ、DSDSや4K動画の撮影といった細かな機能の違いで選ぶといいだろう。甲乙つけがたく、どちらも魅力的。ここにきて新製品攻勢をかけているASUSは、この年末商戦でも結果を残しそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)


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