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アクロニスの大岩代表取締役に聞く、「データバックアップ」の昔と今

インタビュー

2016/12/07 09:06

 データバックアップに特化した製品・サービスを手がける米アクロニス。その日本法人であるアクロニス・ジャパンが11月21日に六本木に移転した。今後、事業を拡大するための投資だという。アクロニス・ジャパンの大岩憲三代表取締役に、データバックアップの昔と今を聞いた。


アクロニス・ジャパンの大岩憲三代表取締役

 バックアップが必要なデータは、以前に比べ、飛躍的に増えているという。大岩代表取締役は、「弊社で預かっているデータ容量は、13年前の2003年時点ではPB(ペタバイト/40万9600TB)にも満たなかったが、今はワールドワイドで5EB(エクサバイト/524万2880TB)、日本だけで400PBもある」と話し、その理由として、デジタルカメラやビデオカメラの高画素化、ハイレゾ音源の普及、音楽や動画のダウンロード販売の広がりなどを挙げ、「画像、動画、音楽。これら一つひとつのデータ容量が大きくなっている」と指摘する。さらに今後、動画は4Kが主流になるとみられ、ユーザー一人当たりが保有するデータ容量はますます増加するだろう。

 では、データバックアップに対するユーザーの意識は変わったのだろうか。「残念ながら、データをバックアップしようという意識づけは前進していない。しかし、HDDの故障や操作ミスなどのため、データを失ってしまった件数は増えており、データを失ってからバックアップの重要性に気がつくケースが多い。アタッチレートは10~20%ほどで、今後伸びる余地のある市場だと感じている」と話した。