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移りゆく衣類スチーマー需要、女性から男性にターゲット拡大

売るヒント

2016/10/18 17:50

 アイロンより高価な衣類スチーマーだが、アイロンとスチーマーの役割を兼ねた1台2役の便利さで注目を集めている。市場をけん引するのは、画期的なスチーム機構を備えたパナソニックの衣類スチーマーだ。


2016年4月に発売した衣類スチーマー「NI-FS470」

 「アイロンがけの難しい衣類を、家でも手入れしたい」という声を受け、20年前にブラッシングスチーマーを発売したが、スチームボタンを連打すると水が出てしまう、時間がかかりすぎるなどの問題があった。
 

コンシューマーマーケティング本部 スモールアプライアンス商品部
ビューティ・ヘルスケア商品課の巽敦子主務

 14年に登場した衣類スチーマーは、これらの問題を克服したうえに、アイロンの機能も搭載している。パナソニックコンシューマーマーケティング本部スモールアプライアンス商品部ビューティ・ヘルスケア商品課の巽敦子主任によると「『NI-FS470』は使用時に力が伝わりやすい設計ながら、湯飛び防止や連続スチームを備えている。重量とスチーム量を両立させるのに苦労した」と開発当時を振り返る。

 「2013年に発売した当初のターゲットは女性。衣類にレースやシフォンなどのふんわりした素材を使用した立体的でアイロンがけが難しいものが増えたことを受けて、フォーカスした」(巽主務)。意図に沿って女性向けのカラーリングを施していたが、後になって男性の購入者が多かったことが判明。その結果をヒントに、ターゲットを男性にも広げた。
 

衣類の種類を問わずに手入れができる

 実演紹介をする際は、顧客に実際に使ってもらうことで手軽さをアピールするだけでなく、季節や衣類に合わせた紹介も効果的だ。例えば、これからの季節ならストールやマフラー、ファーなどの小物がおすすめ。素材の質感を損なわずにハリのある状態に回復することができるのも、衣類スチーマーならではの使い方だ。(BCN・南雲亮平)