この夏、気温25度以上の熱帯夜が続き、うだるような暑さのなかで、眠れない夜をすごしている人は多いだろう。てっとり早い対策はクーラーをつけることだが、今年は節電を意識して、なるべくクーラーなしで熱帯夜を乗り切りたい。そこで、快眠に役立つアイテムを紹介しよう。

部屋や自分自身の温度を快適にするデジタルアイテム



 夏に快眠できない大きな理由は、湿度の高さにある。睡眠に適した湿度は50%~60%だが、夏の夜は90%以上になることが多く、からだにまとわりつく湿気と熱気が安眠を妨げる。こうなったら除湿機の出番だ。シャープの「CV-A100-W」は、室内を55~60%の湿度に調節。単に湿気を取り除くだけでなく、プラズマクラスターがニオイやカビの発生を抑える。スポット冷風機能で、キッチンやお風呂場を冷風で冷やすことができる。1日2時間の運転で電気代は月に約11円と、省電力もポイントだ。

プラズマクラスター発生機能を搭載した「CV-A100-W」

 眠る前にタイマーをセットして扇風機をかけても、タイマーが切れたとたん、暑さで目が覚めてしまったことはないだろうか。一晩中、涼しく眠りたいが、扇風機の風にあたり続けるのは、からだに悪い。そこで注目してほしいのが、アテックスのファン搭載マットレス「エアコンマット そよ」だ。内部に通気口があり、ファンの回転で外気を吸引。マット内にそよ風が流れるので熱が蓄積せず、体を適度に冷やす。省エネ効果も高く、1日あたり8時間の使用で、1か月の電気代はわずか13円程度だ。

マットの中に風が流れる「エアコンマット そよ」

デジタルアイテムで心身ともにリラックス



 寝つけない理由は、暑さだけとは限らない。気持ちが高ぶっていたり、悩みを抱えていたりすると、そのことに気をとられてしまい、うまく眠ることができない。そんなときに試したいのが、ウェザリー・ジャパンの「ナイトウェーブ」だ。電源を入れると内蔵プロジェクターが作動し、部屋を柔らかなブルーのライトで照らす。光の点滅に合わせて深呼吸をすれば心が落ち着き、自然に眠くなってくる。ライトは、タイマーでオフになる。

青の光で呼吸を整え安眠へと導く「ナイトウェーブ」

 心とからだがリラックスする手法として、女性に人気なのがアロマだ。アロボの「clv166」は、付属のアロマスポンジにアロマオイルを染み込ませるだけで、部屋中をアロマの香りで満たすマシン。市販のアロマオイルが使える。空気清浄機能を搭載し、集塵フィルターとカーボンフィルターで、部屋の空気を効率よくきれいにしてくれる。消費電力の少ないLEDライトを内蔵し、ベッドライトとしても省エネ効果が高い。

アロマ、空気清浄機、ベッドライトとマルチに使える「clv166」

電気を使わずに快適な眠りを得るグッズも



 クーラーよりも消費電力が低い快眠アイテムを紹介してきたが、「さらに節電に貢献したい」という人は、電気を使わないアイテムを使おう。

 健康を維持するためには「頭寒足熱」がポイントだが、これは睡眠にも当てはまる。快眠には、頭を適度に冷やしたほうがよい。ヘルメット潜水の「ぐっすり快眠 ひんやり枕」は、冷凍庫で冷やしてから使うタイプの枕。二つの保冷剤を内蔵し、冷凍庫に8~10時間入れることで、朝までひんやり状態をキープすることができる。ウェットスーツにも使われている素材を採用し、冷気をしっかりとキープする。

ウェットスーツの素材を使った「ぐっすり快眠 ひんやり枕」

 全身に涼しさを感じながら寝るには、抱き枕を使う手もある。「よけい暑くなるのでは」と思うかもしれないが、もともと抱き枕は暑さ対策として中国で生まれ、東南アジアで普及し、そして江戸時代に日本に伝わったもの。竹や籐を編んだ通気性のよい抱き枕や、放熱効果のある素材を採用した抱き枕なら、からだを冷やし、快眠間違いなしだ。

 ネットショップの「バリュー通販」「イーグルアイネット通販」などが販売する「クール抱き枕 冷凍バナナくん」は、甘味料として使う天然素材のトレハロースを繊維に結合していて水分を含むと温度が下がる。からだから汗を吸収し、トレハロースの放熱効果でからだを冷やす。抱きついて寝ることで、リラックス効果も期待できるかも。

抱き心地のいい「クール抱き枕 冷凍バナナくん」

寝床につく前のコンディション作りも大切



 心地よく眠るためには、心身がリラックスする自分なりの方法を用意するといい。例えば、ハーブティーやホットミルクなど温かい飲み物を飲み、からだを適度に温めてリラックスするのも一つの方法だ。また、静かな音楽や映画を鑑賞して、気持ちを落ち着けるのも有効。汗をかきにくい人は、ぬるめのお風呂につかったり、ヨガなどの軽い運動で心を落ち着けるのも効果的だ。自分なりのリラックス方法を探して、眠る前に実施する習慣をつけておくとよいだろう。それを呼び水に眠気を誘う効果が期待できる。

 クーラーを使わずに、熱帯夜を乗り切るアイテムを紹介してきたが、節電のことばかり気にかけて、体調を崩してしまっては本末転倒。どうしてもからだがつらいときには、無理をせずにクーラーを使おう。大切なのは、節電を心がける意識と、心地よい睡眠によって得られる健康なのだ。(フリーライター・星政明)