<提案力を磨くSales Hints>パナソニック 衣類スチーマー

売るヒント

2016/10/28 15:00

 衣類をハンガーにかけたままシワとりができ、同時に脱臭と除菌もできる衣類スチーマーについて、、購入の後押しにつなげる“トーク”のコツを紹介する。

<提案力を磨くSales Hints>Case Stuby(8)
パナソニック 衣類スチーマー
NI-FS470


 アイロン台いらずで手軽にシワとり・脱臭・除菌ができる衣類スチーマー。360°パワフルスチームを備え、左利きのユーザーの使い勝手を改善した。2016年の8月時点で、シリーズの累計出荷台数が100万台を突破した。

使いやすさだけじゃない 用途の幅も訴求の切り口

 共働きの家庭や単身者にとって、アイロンがけは面倒な家事の上位にあがる。毎日こまめに作業する時間はないし、クリーニングでは出費がかさむ。この悩みを解決する手段として、スチームで手早くシワとりができる衣類スチーマーが注目を集めている。

17年には構成比の半分に?

 シワを伸ばすだけでなく、スチームの噴射で脱臭・除菌も行える衣類スチーマーは、ここ3年で急速に売上を伸ばした。ブームの火付け役ともいえるパナソニックのスモールアプライアンス商品部ビューティ・ヘルスケア商品課巽敦子主務は「購入者の6割は男性で、帰宅後にシャツや上着の手入れをしているケースが多い。一方、女性は出かける前、その日に着る衣類を整える」と説明する。

 市場動向については「通常のアイロンに比べて単価は高いが、用途が広いので、17年には販売金額ベースで半分を占めるのではないか」と予測する。

 「NI-FS470」は、衣類にスチームをかけている際に水滴が飛んでしまう、いわゆる「湯飛び」を防止することも特徴だ。自動で温度を測りながら、水が出ないよう吹き出すスチームの量を調節するので、ブラウスやストールなど、生地が薄い衣類に対しても安心して使える。

健康に配慮する顧客も支持

 子どもがいる家庭では、子どもの制服、カバン、帽子の手入れに重宝されているという。理由は脱臭で、化学薬品の入った消臭剤をなるべく使用したくないという健康への配慮からだ。また、子どもの衣類は小さく通常のアイロンだと取り回しが難しい。コンパクトかつ軽量の衣類スチーマーは小回りが利くので、小物のケアがしやすいことも、提案の切り口になるだろう。(BCN・南雲 亮平)
 

コンシューマーマーケティング本部
スモールアプライアンス商品部
ビューティ・ヘルスケア商品課
巽敦子
主務(アクア・アイロン担当)

・動画インタビュー
 
※『BCN RETAIL REVIEW』2016年11月号から転載