5万円ノートとも呼ばれ、主に価格の安さから人気を集めている「ミニノートPC」。最近はミニノート用のCPUを使った低価格な液晶一体型デスクトップPC「低価格一体型PC」も登場している。そのうち、現在販売中の4モデルを取り上げ、その特徴をチェックしてみた。

ミニノートPCと価格帯は同じ、液晶画面は大きい!



 今回は、モバイルノートPCに使われるCPU「Atom」「Athlon」を搭載した液晶一体型デスクトップPCをピックアップした。ラインアップは、日本エイサーの「Gateway ZX2300/ZX2301-11j」、トライジェムジャパンの「AVA8270N」、ASUSの「Eee Top 1602」、MSIの「Wind NetOn AP1900」の4モデル。

 液晶一体型のデスクトップPCは、通常のセパレートタイプのPCに比べ、設置スペースを取らずに済む。さらに、ディスプレイと本体との接続が不要で、ノートPCと同じようにコンセントに差し込むだけで使えるのがメリットだ。

低価格一体型PCとミニノートPC

 それではスペック面を見ていこう。4モデルともメモリは1GB、HDDは160GBで、OSはWindows XP Home Editionを搭載する。ここまでのスペックはほぼミニノートPCと同じ。価格面を見ると、5-6万円ぐらいとミニノートPCと同じぐらいだ。

 しかし、ミニノートPCのほとんどは光学ドライブを搭載していないが、「低価格一体型PC」は4モデル中3モデルがDVDドライブを搭載しており、使い勝手の面で一歩リードしている。


 加えて、ミニノートPCとの大きな違いは、液晶画面の大きさだろう。ミニノートPCは08年夏頃までは8型前後が主流。最近、大型化が進んできたが、それでも10.2型前後のモデルがほとんどだ。しかし、今回ピックアップしたモデルは、解像度1366×768ドットの15-18型の液晶ディスプレイを搭載。ノートPCに比べて、作業スペースはかなり広い。

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各モデルの特徴をピックアップ、タッチパネル搭載モデルも



 続いて、モデル別の違いをチェックしていこう。メモリやHDDの容量など、スペック面はほとんど同じだが、それぞれ特徴がある。まずはASUSの「Eee Top」から。

 「Eee Top」は、他のモデルと比べ、15.6型ワイドと画面サイズは小さい。その代わり、というわけではないが、タッチスクリーンを採用しているため、指先やタッチペンを使って、液晶画面を触ることで操作できるのが特徴だ。

ASUSの「Eee Top」と日本エイサーの「ZX2300/2301-11j」

 日本エイサーの「ZX2300/2301-11j」は、1366×768ドットの18.5型液晶を搭載する。本体カラーはブラックホワイトの2色。独自の「タッチセンサー・メニュー」を採用し、メディア再生などを直感的にワンタッチで操作できる。

 液晶ディスプレイの後ろ部分にPC本体を内蔵しているタイプが多い中、トライジェムジャパンの「AVA8270N」は、台座部分にPC機能を集約。そのため、安定した設置が可能という。液晶のヒンジ部は2軸になっており、液晶の角度を変えずに高さを調節できるほか、設置面と平行になるように液晶をたたむこともできる。

トライジェムジャパンの「AVA8270N」とMSIの「Wind NetOn AP1900」

 MSIの「Wind NetOn AP1900」は、薄型設計を採用し、35mmの薄型化を実現。このため、スタンドで自立するほか、壁掛けができるようVESAマウントを装備している。

子ども用PCや、ホームサーバーの端末としても利用できる



 スペック面ではほぼミニノートPCと同程度の「デスクトップ版」。重さやサイズを考えると、ノートPCのようにカバンにいれて持ち運ぶことはできないが、インターネットメインのマシンとしてキッチンや子ども部屋に置いたり、パソコン初心者のおじいちゃん、おばあちゃんにプレゼントしたりしてもいいかもしれない。また、ホームネットワークを構築していれば、一部屋に一台設置し、家庭内端末としても利用できそうだ。(BCN・山下彰子)