今年も年末の大掃除の季節がやってきた。リビングやお風呂場などの掃除はしても、PCを掃除する人は少ないのではないだろうか? 毎日のようにお世話になっているPCは、外はホコリで汚れているし、中はファイルが断片的に保存され、動きが重くなってしまっている。来年もPCに良い働きをしてもらえるよう、感謝の気持ちを込めて1年間掃除していない自分のPCを大掃除してみた。

PCの天敵、溜まったホコリを撃退せよ!



 まず、掃除を始める前に必ずやらなければならないことがある。それはPCの電源を切ってコンセントを抜き、ケーブル類も全て外すこと。電源を切らずに始めると故障に繋がる恐れがあるので要注意だ。


左から、液晶クリーナー、光学式マウスクリーナー、エアダスター


 次に、掃除用具を用意する。デリケートなPCの掃除には、専用のクリーナー用品があると便利ということで、今回はサンワサプライのエアーを噴射してホコリを吹き飛ばすエアダスター、液晶クリーナー、光学式マウスクリーナーを一式そろえた。そのほか、ふいた際に繊維が残らない不織布、綿棒、はぼきブラシ、はたきも用意した。


 しばらく掃除をしていなかったPCは、いたるところにホコリが溜まっている。ホコリくらいどうってことないと思いがちだが、ホコリが溜まると内部の熱がうまく逃げずに発熱したり、ケーブル類の接触不良が起きたりするのでしっかりと取り払う。


キーとキーの間めがけてエアダスターを吹きつける


 さっそく、毎日打ち続けたキーボードの掃除から始める。普段何気なく使っているキーボードをじっくり見てみると……キーとキーの間の溝にはホコリが溜まり、あまり使っていない「Page UP/Down」キー周辺には白い何かが付着している。信じがたい光景に、自分に対して嫌悪感さえ覚えた。早く汚れを取り去りたい一心で、はぼきブラシを使って表面のホコリを払い、乾いた不織布でふいた。それだけでもかなりキレイになったが、キーとキーの間の溝のホコリはしぶとく、取れにくい。そこで、サンワサプライのエアダスターを、キーの間めがけて吹きつけた。すると、思った以上の威力でホコリを吹き飛ばしてくれた。エアダスターがなくても、綿棒を使えば細かい部分のホコリが取れそうだ。


キーボードの掃除前と掃除後


 ちなみに、表面の汚れがひどい時は、台所用洗剤を薄めたものを染み込ませた不織布でふく。その後、水ぶきして洗剤を落とし、さらにもう一度乾ぶきする。手垢などで黒ずんだ汚れも取れるはずだ。なお、布に水分を含ませた場合は、必ず固く絞ってからふくようする。


左=指についたホコリ 右=液晶クリーナーで優しくふく


 続いて、静電気でホコリが付きやすいディスプレイの掃除。掃除前のディスプレイを指で触ってみると、指にホコリが付いた。今まで筆者はホコリで暗くなった画面を見ていたらしい。そのままふくとディスプレイが傷ついてしまうこともあるため、はたきで軽くホコリを払ってから、サンワサプライの液晶クリーナーに付属のクリーナー液をたらして優しくふいた。これで明るく美しい表示ができるはずだ。ディスプレイは繊細なので、専用のクリーナー液がない場合は、必ず不織布で優しく乾拭きするのみにしたほうがいい。


液晶ディスプレイの掃除前と掃除後


 今度は本体の掃除に取りかかる。ブラシで全体のホコリを払い、不織布で表面を乾拭きする。特に本体裏側の冷却ファンがある部分はホコリが溜まりやすい。ここにホコリが溜まると、PC内の熱をうまく逃がせなくなってしまう。一般的には、PCの中にホコリが入らないよう、掃除機を使ってホコリを吸い取る。その際、専用のノズルを掃除機の先端に付けると、キレイにホコリを取ることができる。コネクタ部分は、キーボードの掃除に使ったエアダスターで、ホコリを吹き飛ばした。


左=本体裏側の冷却ファンがある部分 
右=コネクタ部分のホコリをエアダスターで吹きとばす


 さらに本格的な掃除をしたい場合は、本体のケースを開けて各種基板のホコリを取り払うこともできる。しかし、PC内部は繊細な部品が多く初心者には危険なので、自信がないならベテランの人が付いている時のみ行うようにしよう。


 最後はマウスだ。マウスの掃除方法は「光学式」と「ボール式」で異なる。まず、「光学式」と「ボール式」ともに、外側を乾いた不織布でふく。テーブルなどと接しているマウス底面が汚れがちだ。なかなか落ちない場合は、キーボードと同じく台所用洗剤を薄めたものを布に染み込ませてふいてみる。


 その後、「ボール式」はマウスの裏側のフタを外してボールを取り出し、ボールを水か台所用洗剤で洗い、乾かしてから元に戻す。内部のローラーの部分は綿棒を使って汚れをとる。


綿棒に専用のクリーナー液を含ませて、センサー部分の汚れをとる


 筆者のマウスは光学式のため、サンワサプライの光学式マウスクリーナーを綿棒に含ませ、センサー部分など底面を掃除した。


 これで本体まわりの掃除は終了だ。1年程度ではそんなに汚れていないと思っていたが、甘かった。もっとこまめに掃除しておけばよかったと反省する。また、掃除中はかなりホコリが舞い上がるため、PCを広い場所に移動した方がいいと思った。

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「ディスク デフラグ」でファイルへのアクセスを効率的に



 ついでにHDDも整理する。PCは使い続けると、一つのファイルがバラバラに保存されるなど、どうしても動作が遅くなってくるもの。これは、Windowsが標準搭載しているHDDのメンテナンス機能「ディスク デフラグ」で改善できる場合があるということで、実際に試してみることにした。なお、今回使用したPCは、CPUがCore 2 Duo E8500で、4GBのメモリ、640GBのHDDを搭載するマシン。OSはWindows Vista Home Premiumだ。


 「ディスク デフラグ」は、HDD内で分離され、複数の場所に保存された一つのファイルを整理して一つにまとめる機能で、「最適化」とも言う。これを行うことにより、効率的にファイルへのアクセスやファイルの作成が行える。


 まず、「ディスク デフラグ」を効率的に行えるよう、いらないファイルはあらかじめ削除しておきたい。皆さん「ごみ箱」にごみが溜まってはいないだろうか? 「ごみ箱」に入っているファイルは、空にするまで完全には削除されない。「ごみ箱」を右クリックして「ごみ箱を空にする」を選択し、ファイルを完全に削除する。そのほか、もっとHDDの容量を増やしたいのなら、「ディスクのクリーンアップ」という、必要のないファイルを一括で削除できる機能もある。


「エラーチェック」の開始画面


 続いて「ディスク デフラグ」を行う準備として、「エラーチェック」をする必要がある。「ディスク デフラグ」はHDDにエラーがあると正常に行えない場合があるからだ。「エラーチェック」を行えば、HDDに問題がないかどうかをチェックして、可能なら修復してくれる。マイコンピューターから「ローカルディスク(C:)」を右クリックでプロパティを選択、「ツール」タブを選択して、「エラーチェック」の「チェックする」ボタンをクリックする。すると、「ファイル システム エラーを自動的に修復する」と「不良セクタをスキャンし、回復する」という項目が表示される。よく使うファイルのみをチェックする場合は「ファイル システム エラーを自動的に修復する」、未使用のファイルを含め、ディスク全体をチェックする場合は「不良セクタをスキャンし、回復する」にチェックを入れ、「開始」ボタンを押す。


チェック項目選択画面


 なお、「不良セクタをスキャンし、回復する」を選択した場合は、全体をチェックするので多少時間がかかる。最後は「ディスクの検査が完了しました」という表示が出て終了。筆者が使用したPCでは45分ほどかかった。


「ディスク デフラグ」の開始画面


 ここでやっと「ディスク デフラグ」機能を実行してみる。「エラーチェック」と同じくマイコンピューターから「ローカルディスク(C:)」を右クリックでプロパティを選択、「ツール」タブを選択して、「最適化」の「最適化する」ボタンをクリックする。これで、「ディスク デフラグ」が開始される。こちらは終わるまでに2時間30分ほどかかってしまったが、終了後は多少PCの動きが軽くなったような気がする。


 これで全ての掃除が終了した。HDDのメンテナンスに約3時間30分、外側の掃除と合わせると、4時間30分ほど時間がかかった。まず外側の掃除をして、HDDのメンテナンスを行っている間にほかの用事を済ませるのが効率的かもしれない。


 今回掃除をしたことで、PCに対して今まで以上に愛着を持てるようになった。良きパートナーであるPCに末永く働いてもらえるよう、年に1回は掃除をするようにしたい。(BCN・武井美野里)