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コレで応援W杯! 駆け込み購入のための「レコ・テレ・パソ」の売れ筋速報<前編>

時事ネタ

2006/06/08 23:40

 不敗神話をもつ日本サッカー協会公認の広報犬「ロンメル君」も無事ドイツ入り。日本代表活躍への期待が膨らむなか、いよいよワールドカップ(W杯)が始まる。4年に1度のお祭りを前に「キレイな映像で観戦したい! 残したい!」と、突如気持ちが盛り上がってしまった人もいるのでは? そこで、「BCNランキング」6月第1週(5月29日-6月4日)のホットなデータを一挙紹介。駆け込み購入にも間に合うよう、HDD-DVDレコーダー、液晶テレビ、プラズマテレビ、テレビ機能つきパソコンそれぞれの最新の売れ筋と傾向をまとめた。

 不敗神話をもつ日本サッカー協会公認の広報犬「ロンメル君」も無事ドイツ入り。日本代表活躍への期待が膨らむなか、いよいよワールドカップ(W杯)が始まる。4年に1度のお祭りを前に「キレイな映像で観戦したい! 残したい!」と、突如気持ちが盛り上がってしまった人もいるのでは? そこで、「BCNランキング」6月第1週(5月29日-6月4日)のホットなデータを一挙紹介。駆け込み購入にも間に合うよう、HDD-DVDレコーダー、液晶テレビ、プラズマテレビ、テレビ機能つきパソコンそれぞれの最新の売れ筋と傾向をまとめた。

HDD-DVDレコーダー:人気は「低価格地デジ」

 ここしばらく「販売台数の前年割れ」が続いてきたHDD-DVDレコーダーだが、この5月には増加に転じた。デジタル対応機への買い替えが徐々に進んでいるものと思われるが、きっかけとしては、やはりW杯の影響が大きそうだ。ランキングのトップ10では、上位を占めるのは地上デジタル(地デジ)対応の低価格機。HDDが200GB程度の機種が人気だ。ある大手量販店の販売員は、「W杯をきっかけに購入する人はHDDが200GBぐらいの低価格機を買っている」と分析する。


●中心価格帯は6万円から8万円

 それでは最新の機種別ランキングを見てみよう。1位は、販売台数シェア7.8%の東芝「RD-XD71」。大手量販店などでは実売価格が6万円程度の低価格機だ。「デジタルチューナーを内蔵してとにかく安いこと」(量販店販売員)が人気の理由という。また「地デジハイビジョンとアナログ」「アナログとアナログ」といった組み合わせでHDDに同時録画ができる機能も魅力のようだ。HDD容量は200GBあるが、地デジのハイビジョン画質では最大25時間しか録れない。このクラスのHDD容量はハイビジョン番組を録り溜めたいなら、ややもの足りないかもしれない。



※上記の画像をクリックすると、ランキング10位まで掲載した特集ページがご覧いただけます(別ウインドウ)

 2位はシェア4.3%のシャープ「DV-AR11」。実売価格が6万円半ばで、こちらも低価格機だ。デジタルチューナー内蔵で、地上デジハイビジョンの録画に対応。電源オフから約1秒で作動する「一発起動」、録画中の番組タイトルやHDDの残量不足を表示する「タイトルウインドゥ」といった機能が特徴だ。160GBとやや少な目のHDD容量のため、地デジのハイビジョン画質での録画時間は19時間だ。

 3位は松下電器産業の「DMR-EX150」。HDD容量は200GBだが、4月に発売されたばかりの新製品のため実売価格は8万円台半ばと若干高め。しかし、ハイビジョン映像を美しくDVDに保存する「美画質コンバーター」や映像・音声をデジタルのままテレビに出力する「HDMI端子」を備えるなどの特徴があり、「画質にこだわったユーザーが選んでいる」(同)。さらに松下の最新プラズマテレビに接続することで、それぞれの機器の電源オン・オフや入力切り替えなどの制御をリモコン1つで操作できる「VIERA Link(ビエラリンク)」にも対応。このため、「プラズマテレビとセットで購入する人も多い」(同)ようだ。

 ここで機種別トップ5の販売台数シェア推移を見てみよう。「RD-XD71」は一時シェア5%を切ったものの、4月以降は回復。5月には7%と大きくシェアを伸ばした。2位の「DV-AR11」も3%台で横ばい状態が続いていたが、5月に入って4%を超えた。



 注目は4位のシャープ「DV-AW12」。HDDは250GBで実売価格は8万円程度だが、「地デジ番組2つが同時録画できる機種では最も価格が安い」(同)のがウリ。ここにきてシェアを伸ばしてきた。


液晶テレビ:依然大きいシャープの存在感

 このところ好調が続いている液晶テレビだが、シャープの存在感は依然大きい。メーカー別販売台数シェアでは同社が47.9%を獲得して1位をキープ。2位のソニーは23.8%で、シャープとダブルスコアの差がついている。3位は松下で10.9%という状況だ。

●32V型以上の大型主流はしばらく続きそう

 シャープの強さについて、ある販売店では「液晶テレビといえばシャープ、というイメージが強く、指名買いをする人が多い」という声が聞かれた。また「人の肌をきれいに表示し、斜めからの視聴に強く、液晶テレビの弱みを克服している」(同)など、性能面からもシャープ製液晶テレビに対する信頼は厚いようだ。



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 機種別では、今年3月に発売したシャープの32V型液晶テレビ「LC-32BD1」が販売台数シェア9.7%でダントツ。また4位には、アンダースピーカーデザインの「LC-32BD1」と同一の仕様で、サイドスピーカーデザインの「LC-32BD2」がシェア3.4%でランクインしている。

 ランキングは上位5位までをシャープが占めている状況。6位にランクインしたソニーの32V型「KDL-32V2000」(シェア3.0%)は前週まで5位だったが、急上昇したシャープの26V型「LC-26BD1」(前週10位)の勢いに押されてランクダウンした。



 特に1位のシャープ「LC-32BD1」は4月以降勢いを増しており、20V型などの低価格モデルに大きく差をつけて1位を独走している。こうした大型主導の傾向はまだまだ続きそうだ。



*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など18社・約2200の店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。


<後編(プラズマテレビ・テレビ機能付きパソコン)に続く>