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CES現地レポート、ラスベガスはデジタル家電のバトルフィールドと化した

特集

2006/01/06 20:35

 世界110か国、約2500のエレクトロニクス関連企業を集め、米国時間の1月5日午前(日本時間の6日未明)開幕した国際家電見本市「コンシューマ・エレクトロニクス・ショウ(CES)2006」。メイン会場となっている米ラスベガス(ネバダ州)のラスベガスコンベンションセンター(LVCC)の模様を中心にレポートする。

 世界110か国、約2500のエレクトロニクス関連企業を集め、米国時間の1月5日午前(日本時間の6日未明)開幕した国際家電見本市「コンシューマ・エレクトロニクス・ショウ(CES)2006」。メイン会場となっている米ラスベガス(ネバダ州)のラスベガスコンベンションセンター(LVCC)の模様を中心にレポートする。


スベガスコンベンションセンターのセントラルホール前


 家電のデジタル化、ネットワーク化の流れとともにイベント規模は年々拡大。今年はLVCCから車で10分程度にあるもう1つのコンベンションセンター「サンズ Expo」にも展示スペースが広がった。5日午前、開場とともに入場登録カウンターには長い列ができ、なかでも日韓の主要エレクトロニクスメーカーが軒を連ねるLVCCのセントラルホールは、正午を迎えた頃には人だかりで身動きがとれないブースも少なくなかった。主催者側では4日間の開催期間で13万人の来場を見込んでいる。


セントラルホールのグランドロビー


 注目の次世代DVD規格では、HD DVD陣営の中核メンバーである東芝が自社ブース内に専用のデモンストレーションスペースを設置。入り口には常に見学者の人だかりができていた。


東芝ブース内のHD DVDコーナー


 これに対しブルーレイ・ディスク(BD)の普及促進組織「ブルーレイ・ディスク・アソシエーション(BDA)」は、松下電器産業のブースに隣接する形で専用の出展スペースを確保して対抗。ここにはソニー・コンピュータエンタテインメントが開発中のBD対応ゲーム機「プレイステーション3」の試作機なども展示されている。

 午後になりBD陣営の韓国サムスン電子は、東芝の展示スペースにほど近い自社ブースで記者カンファレンスを開き、他社に先駆けBDプレーヤー(再生機)を約1000ドルの価格で北米市場向けに今春から投入すると発表。一方、東芝はすでに昨日、HD DVDプレーヤーを3月に北米で発売することを表明しており、いよいよ実機による市場争いが本格化することになる。


ブルーレイプレーヤーの投入を表明する韓国サムスン電子


 薄型テレビの大型化争いを巡っては、松下電器が103型PDP(プラズマディスプレイパネル)テレビの試作機を、ソニーが82型LCD(液晶ディスプレイ)テレビの試作機を、韓国LG電子が71型PDPテレビの量産機を展示。これに対し、サムスン電子は102型PDPテレビ、82型LCDテレビに加え、LED(発光ダイオード)ベースの82型LCDテレビを並べ、種類の多さでしのぎを削っている。


ブルーレイ陣営の専用ブース


 2つの会場をあわせると、160万平方フィートにも及ぶ広大なスペースでデモンストレーションや商談が繰り広げられる。ラスベガスをデジタル家電のバトルフィールドに変えてしまうCES、会期は1月8日まで。