• ホーム
  • トレンド
  • 使ってみたら意外にカンタン! 「はじめてのDVDレコーダー」購入体験記

使ってみたら意外にカンタン! 「はじめてのDVDレコーダー」購入体験記

特集

2005/07/20 22:27

<strong><編集部「自腹」レビュー第2弾></strong><br />
 「欲しい家電製品の筆頭」として、このところ注目を集めるDVDレコーダー。しかし従来のVHSビデオに比べ「高く」て「難しそう」で、結局「何を買っていいのかわからない」といったイメージがあるのもまた事実。かくいう私も、安くなるまでは買わない、と様子見を決め込むひとりだった。しかし、どうしてもDVDで録画保存したい番組があり、購入を決意。メカの苦手な私でも、はたしてDVDレコーダーは使えるものなのか?

<WebBCNランキング編集部「自腹」レビュー第2弾>

 「欲しい家電製品の筆頭」として、このところ注目を集めるDVDレコーダー。しかし従来のVHSビデオに比べ「高く」て「難しそう」で、結局「何を買っていいのかわからない」といったイメージがあるのもまた事実。かくいう私も、安くなるまでは買わない、と様子見を決め込むひとりだった。しかし、どうしてもDVDで録画保存したい番組があり、購入を決意。メカの苦手な私でも、はたしてDVDレコーダーは使えるものなのか? 直近の売れ筋情報などもご紹介しつつ、その一部始終、お見せします。

●まずは欲しい機能をたな卸し、もしかして私、欲張りですか?

 まずは機種選び。今回は欲しい機能がはっきりしていたため、対象となる機種が楽に絞り込めた。テレビ番組の録画が目的なので、普通の「HDD内蔵DVDレコーダー」でいい。住んでいる地域はまだ地デジ圏外だから、地デジモデルは時期尚早。今使っているビデオはかなり古いが、とりあえず普通に動くのでVHS内蔵タイプはいらない。BSのドラマや音楽番組をよく見るので、BSアナログチューナーは必須。

 あと、できれば、前の番組が時間延長する可能性がある場合に、自動で録画時間を延長する「スポーツ延長」機能が欲しい。「キーワード録画(指定したキーワードに当てはまる番組を自動で抽出、録画する機能)」もあると便利かも。これでかなり機種が限られてきた。

 ふと東芝のカタログを見ると、「ネットdeナビ」という文字が目に入る。LAN経由で接続したパソコンからDVDレコーダー本体を操作したり、録画したビデオを見られるらしい。いつも使っているのはノートパソコン。アンテナなどの取り回しが面倒で“テレパソ”化は諦めていた。しかし、この機能を使うと簡単にかなうかも。希望の機能はすべて満たしている。気に入った!

●ターゲットは東芝、「RD-XS57」と「RD-XS37」どっちにしよう

 BSチューナー内蔵・スポーツ延長対応のモデルで、6月発売の「RD-XS57」と「RD-XS37」の2機種が候補に挙がった。2機種の最大の違いは、HDD容量。上位モデル「XS57」の300GBに対し、「XS37」は約半分の160GBと大量録画には少々心もとない。その分、「XS37」の方が2万円ほど安い。また、店頭では東芝の「スポーツ延長」機能なしの旧モデルに破格の値札がついていた。安さの魅力は強烈。1日半ほど悩んだ末、やはりスペックを優先で「RD-XS57」に決めた。

 「BCNランキング」7月第3週(05年7月11日-17日)の「DVD・HDDレコーダー」全体の集計では、「RD-XS57」は前週に引き続き10位とそこそこのポジション。


 しかし、BSアナログチューナー搭載HDD内蔵DVDレコーダーと絞り込んでみるとこの機種は「1位」。 偶然なのだろうが、私のニーズで絞り込むと、結局一番の売れ筋商品を選択したことになった。



●第1の関門、接続・設定は、無料サービスで楽々クリア

 ちなみに、価格やサービスを比較したのは、地元の店2軒とお気に入りのネットショップの計3店舗。最終的に、配送・設置・設定をすべて無料でサービスしてくれるという店を選択。デジモノ好きでも、実は自力でPCのメモリも増設できないほどのメカオンチには、こうしたサービスはありがたい。

 ピンポーン。翌週、時間どおりに配達員が到着、すぐに設置作業を開始。手持ちのビデオと接続して両方使えるようにして欲しいと事前に説明してあったため、作業もスムーズ。テレビを操作し、VHSとDVDのどちらもうまく画面に映ることを確認してくれる。録画予約に便利な「電子番組表」も設定してもらった。作業中「あれ?」とひとりごと。何か操作をやり直している。どうもノーマルな設定とは違う部分があったらしい。自力で設定していたらここで脱落? 最後に簡単な操作方法をレクチャーしてもらい、正味20分ほどですべて完了した。

●いきなり焦る…操作性を左右するリモコンとマニュアルは及第点

 まずは、手持ちのDVDソフトをセットして再生。動作の確認をしてみた。これまでパソコンで何回か見たことがあるタイトルだったが、改めて大きなテレビ画面で観ると「DVDは映像がきれい」と感動した。

 「RD-XS57」の操作はシンプルだ。番組を予約したり、キーワード録画の設定をする場合は「番組ナビ」、録画したビデオを見る時は「見るナビ」、現在の録画予約状況を確認したり、いったん予約した内容を変更したりする時は「録るナビ」、録画したビデオを編集する時は「編集ナビ」と、機能の名称と役割がはっきり分かれている。この4つの機能に1画面からアクセスできる「簡単メニュー」も、別途用意されている。録画した番組一覧は「ライブラリ」でも確認&視聴可能だ。

 また、リモコンには、内蔵HDD・DVDのどちらを再生するかを選ぶボタンがあり、切り替えると本体前面ランプの色が変わる。最初、この切り替えに気づかず、HDDに録画したはずのビデオが再生できないと焦った……。同じ東芝ユーザーの友達も、ときどき同じ失敗をするそうだ。この部分、もう少しインターフェイスの工夫が欲しいところ。

 マニュアルは3冊。「接続・設定編」「操作編」と、応用的な操作方法を記した「RD-STYLE BOOK」に分かれる。取り立てて難しいことが書いてあるわけではないが、一見、身構えそうなボリュームと記述内容に重複が多い点は残念。機能が多い分、リモコンに書かれた文字と画面表示だけで使いこなすのは難しそう。「取扱い説明書はほとんど読まない」タイプの人には、この機種はオススメできそうもない。

●録画予約や再生はとっても簡単! チャプター打ちやDVD焼きも自由自在

 続いて録画予約を試す。東芝の「RD-Style」シリーズでは、ADAMSと呼ばれる放送電波を使った「電子番組表」と、iNETというインターネット常時接続で同データを取得するものの両方が利用できる。「電子番組表」とは、テレビの画面に番組表を表示し、それを選択することが手軽に録画可能にする機能のことで、現在ほとんどのDVDレコーダーに搭載されている。

 予約方法は簡単、リモコンの「番組ナビ」ボタンを押して番組表を表示させ、見たい番組を選択。それで完了だ。ドラマ・音楽・アニメ/特撮など、あらかじめジャンル分けされているから、同じジャンルの見たことのない作品を“発見”することもできる。

 再生は、「見るナビ」か「ライブラリ」から、録った番組のタイトル(録画予約時に自動で設定される)を探してクリックするのみ。しかも、この機種では、各番組ごとに最後に「停止したシーン」を記憶できるため、たとえば深夜途中まで見て眠くなって止めても、その続きから連続して再生できる。ビデオテープの感覚だが、もちろん重ね撮りの心配はない。

 編集機能については、まだあまり試していないので詳細は割愛するが、ワンタッチでチャプターを分けることができ、プレイリストを使ってお気に入りのシーンを編集して楽しむこともできる。DVDも焼いてみたが、意外なほど簡単に短時間で済んだ。

●DVDレコーダーは難しい? 答えは「ノー」

 HDD内蔵DVDレコーダーを世界で初めて開発したのは、実は東芝である。それだけに信頼性も高い。しかし、操作性は後発メーカーに劣るというのがもっぱらの評判だ。実際、店員にも、「操作が簡単な機種がいいですよね?」と、他のメーカーを薦められた。だから、内心、宝の持ち腐れになるかも?とビクビクしていたが、どうやら杞憂だったようだ。難しいと評される機種でこの程度なら、「カンタン」を売りにしているメーカーや機種ならば、もっと直感的に操作できることだろう。

 実際使ってみて、事前にマニュアルに目を通すぐらいの労力を惜しまない人ならば、まず間違いなく使いこなせるレベルまで“家電化”してきたと思った。「見たら消す」使い方ならば、その知識さえいらないだろう。使い勝手は格段に良くなっているようだ。

 起動が遅い、リモコンの「効き」がイマイチなどの不満はある。しかしその欠点を差し引いても、VHSよりはるかに便利。「難しそう」という理由で躊躇しているならば、その先入観を捨てるべき。まだ遅くない。やっぱりDVDレコーダーは「買い」でしょう(WebBCNランキング編集部 F.S.)

*WebBCNランキング編集部「自腹」レビューとは、編集部員自らが購入した製品について、個人的な体験をもとにレビューしたものです。「自腹」レビューのほか、社として購入した製品を対象とする「社腹」レビュー、借り物の製品を対象とする「借腹」レビューなどを予定しています。

**「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など18社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで113品目を対象としています。