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JR東海道線、大船~藤沢間に新駅「村岡新駅(仮称)」開業 2地区の再開発と連携

経営戦略

2021/02/09 19:30

 神奈川県、藤沢市、鎌倉市とJR東日本は2月8日、JR東海道線の新駅となる村岡新駅(仮称)の設置に合意した。

新駅の完成イメージ図(南側)

 2018年に設立した村岡新駅(仮称)設置協議会からJR東日本に対して新駅設置を要望し、正式決定した。新駅は、JR東海道本線大船~藤沢駅間の藤沢市宮前付近。費用負担は、神奈川県が30.0%、藤沢市・鎌倉市がともに27.5%、JR東日本が15.0%。試算によると、新駅利用者は6万5800人。
 
新駅の位置

 湘南地区における新たな都市拠点の形成に向け、藤沢市村岡地区(8.6ヘクタール)と鎌倉市深沢地区(31.1ヘクタール)の土地区画整理事業を一体施行で取り組み、新駅を建設する村岡地区と、湘南モノレール湘南深沢駅のある深沢地区をシンボル道路で結ぶ。深沢地区には鎌倉市役所の移転が決定し(2028年開庁目標)、スポーツスタジアムの建設計画案などが持ち上がっている。

 松尾崇鎌倉市長は、深沢地区について「鎌倉、大船に次ぐ本市の第3の都市拠点として、働くまち鎌倉の実現を目指す地域」とコメントしている。新型コロナ禍で時差通勤・テレワークといった新しい働き方が提唱される中、隣接する2市の連携を前提とした、新駅から東京駅まで約40~45分の立地でどういった開発が進むのか、注目を集めそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)