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花粉対策で空気清浄機の選び方 販売員が注目するポイントとは

 【なぐもんGO・17】 近ごろ花粉に苦しんでいる。外出先で症状が悪化するだけでなく、家の中でも目がかゆくて鼻水が止まらない……。せめて自宅では苦しまずに過ごしたいと思い、加湿空気清浄機の購入を検討しはじめた。そこで気になったのは、製品の選び方だ。花粉対策としての加湿空気清浄機選びのポイントを、販売員に話を聞いた。

ビックカメラ新宿西口店」の家電コーナー担当 横田晃一郎氏

 花粉への対策として有効な機能はズバリ、静電気の除去機能だ。「ビックカメラ新宿西口店」の家電コーナー担当 横田晃一郎氏は、「花粉の除去にこだわるなら、静電気の除去機能に着目してほしい」と話す。

 横田氏によると、花粉は静電気の力で服などにくっついている。これが何かの拍子で空気中に舞ってしまい、家の中で苦しむことになる。筆者が家に入る際、念入りに服を叩いて花粉を払っても、静電気でくっついた花粉までは落とせていなかったようだ。

 静電気を除去するのに大切なのは、服を強く叩くことではなく、「イオン」だという。仕組みはこうだ。まず、加湿空気清浄機の放出したイオンが、衣服についた静電気と結合し放電する。その結果、衣服に帯電していた静電気を抑制し、服に付着した花粉が浮いて、加湿空気清浄機で吸引することができるようになる。

 店頭で展開しているデモでイオン放出機能の有無による違いを比べると、静電気除去の大切さがよく分かる。静電気を帯びた発砲スチロール製の小さな球が入った容器で、イオンを放出していない容器は、壁面に小さな玉が張り付いていた。一方、イオンを放出している容器の小さな玉は、静電気がなくなり激しく舞っていた。
 
静電気を帯びた小さい玉が壁面にくっついて、気流が確認できない
 
静電気が取り除かれているので、小さい玉が気流に乗って舞っている

売り切れ続出の人気製品も

 静電気の除去、花粉の除去に適している製品の例として、「ビックカメラ新宿西口店」ではシャープの加湿空気清浄機「KI-JS50」を展開していた。KI-JS50は、「プラズマクラスター25000」を搭載。部屋全体に風の流れが行き渡るスピード循環気流と、静電気を除去する「プラズマクラスターイオン」を組み合わせて、効率よく花粉を集める。
 
KI-JS50

 同じく売り場でデモ機として稼働していたダイキンの「MCK70V」は、「ツインストリーマ」と呼ばれる機構で花粉を除去する。はじめに「アクティブプラズマイオン」が静電気を除去し、花粉を吸い込む。そして、高速電子を放出して花粉を分解するのだ。
 
MCK70V

 また、売り切れが続出しているほど人気なのが、パナソニックの「F-VC70XR」だという。独自のイオン「ナノイーX」と、本体上部から吹き出す2方向の風で効率的に床上を吸引する「ダブルフロー 花粉撃退気流」で花粉を除去する。
 
F-VC70XR

 日本気象協会の予測によると、3月下旬から4月にかけては、ヒノキの花粉が飛散する。今からでも加湿空気清浄機を用意しようと思う。花粉に苦しまず、家でくつろげる時間が待ち遠しい。花粉だけでなく、ハウスダストや菌の除去などさまざまな機能を備えているので、1年中の活躍が期待できそうだ。(BCN・南雲 亮平)