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「リペアエコノミー協会」活動開始、スマートフォンからゲーム機、IoT製品まで

販売戦略

2018/05/23 16:00

 壊れたら修理して長く使い続ける新しい消費経済「リペアエコノミー(修理経済)」の普及活動を目的に、「リペアエコノミー協会」を3月22日に設立し、5月17日から活動を開始した。あいりぺの代表取締役の河合晴輝氏が代表理事を務める。

「使い捨て」ではなく、「修理して長く使う」を訴える

 2015年の国連サミットにおける「SDGs(持続可能な開発目標、17の目標)」の採択を受け、大手企業を中心に「SDGs」を重視する動きがある。また、新たに登場したIoT製品は、スタートアップ企業も多く、修理・保守に対する体制が不十分な場合もあることから、スマートフォンの修理を行う「あいりぺ」が中心となってスタートアップ企業の支援、IoT製品の修理・メンテナンスに関する情報プラットフォーム化、修理技術の浸透・平準化が必要と考え、協会設立に至った。

 活動内容は、修理ガイドの整備・公開、修理部品・工具類の提供、修理の価値や楽しさを知ってもらう分解修理イベント「リペアカフェ」や分解ワークショップの開催、ものづくり企業の修理サポート(保守)、リペアエンジニアの育成。

 分解修理イベント「リペアカフェ」では、修理したい・分解してみたい電子機器を1人1点持ち寄り、ボランティアスタッフや参加者同士で一緒に分解・修理していくことで、「モノを今までと違った見方で捉え、その価値を見直す機会の提供」と「修理」という行為が楽しく、意外に簡単であるということを知ってもらう。誰でも参加可能で、7月以降に東京都内を中心に毎月1回のペースで開催する。
 
「リペアカフェ」のロゴ

 そのほか、スマートフォン、タブレット、Mac、ゲーム機、スマートウォッチ、ホームIoT、ドローン、VRヘッドセットといった、さまざまなジャンルの電子機器の修理ガイドの整備、公開を行い、関連部品企業や修理・メンテナンスに取り組む企業などへの会員誘致活動を行いつつ、イベントを通じてリペアエコノミーの普及活動を行っていく。