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<STORE STRATEGY・売場革新>au SENDAI キャリア色薄めカフェ前面に

特集

2017/01/27 17:30

 携帯電話大手のKDDIが2016年の暮れに、宮城県・仙台の代表的な商業地である一番町に直営店「au SENDAI」をオープンした。1階はカフェエリアや売店、2階は相談窓口やイベントスペースで構成。従来の直営店にはなかった要素を数多く取り入れ、競合を含む幅広い顧客の囲い込みを狙う。(BCN・南雲 亮平)


au SENDAIの外観(左)と所在地
 
<STORE STRATEGY 売場革新>
店長:鳥居 博樹
場所:東宮城県仙台市一番町3-8-8 一番町stear
売場面積:約1145㎡
従業員数:非公表
 

KDDI直営店初の試み キャリア色薄めカフェ前面に

 

フロア構成

STORE STRATEGY1
カフェの併設で居心地の良い空間

 KDDIの直営店として初めてカフェ「BLUE LEAF CAFE」を併設。名前の由来は、「杜の都仙台」を象徴する「青々と茂る木々」から。カフェのみの利用も想定し、au ショップであることを前面には出さず、誰でも入りやすいように工夫している。蔵王の卵を使った「フレンチトースト」など、地元の食材を使ったメニューで地域色も出す。
 

BLUE LEAF CAFE
 

写真をその場でプリントできるプリントコーナー
 

携帯電話の歴史がわかるヒストリー展示も
 

落ち着いた雰囲気の契約カウンター

STORE STRATEGY2
生活雑貨やイベントでライフスタイルを提案

 KDDIが昨年から掲げている「ライフデザイン企業」を実践するセレクトアイテムエリアを設置。1 階では直営店で初めてキッチン・ダイニングの生活雑貨を取り扱い、2階には復興支援展示コーナーを用意した。また、ワークショップを開催できるスペースを設け、通信領域以外の顧客との接点を増やすことで、身近に感じてもらい、立ち寄りやすい店舗を目指す。
 

セレクトアイテムコーナーの棚には徳利や和食器も並ぶ
 

「au WALLET Market」にはスマホケースやヘッドホン・イヤホンを展示

STORE STRATEGY3
既存直営店と内装で差異化 幅広い顧客を呼び込む

 今までの直営店のような白い壁はほとんどなく、壁面を木目調に揃えて、温かみのある空間を演出する。デザインを担当した窪田建築都市研究所の窪田茂氏が「携帯電話の販売拠点のイメージから脱却を図る」と話すように、一見してauのキャリアショップに見えない点がポイントだ。キャリアの垣根を越えたコミュニケーションの場として展開していく。
 

イベントスペース木目調のフロアで温かみある空間を演出
 

東北の被災地と連携した復興支援コーナー
 

VRなど注目ジャンルの体験コーナーも設置

・動画インタビュー 店長に聞く「注目の売り場」
 
※『BCN RETAIL REVIEW』2017年2月号から転載