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<Special Report>デスクトップPCが好調、シニア特化の接客術が奏功

売るヒント

2016/07/22 18:00

 百貨店内に出店する「エディオン近鉄あべのハルカス店」のシニア対策が奏功しているのは白物家電だけではない。デジタル家電も独自の販売手法で売り上げを伸ばしている。


シニアに販売好調なデスクトップPC

 市場の動きに反して、販売が好調なのがデスクトップPCだ。全国家電量販店やネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」によると、デスクトップPCは2016年1月~6月の半年間の販売台数は前年同期比で73.0%、金額は84.1%と大幅なマイナスに転じた。ラインアップ数も一時期より減少してシュリンクするなか、「エディオン近鉄あべのハルカス店」では順調な売れ行きだという。

 森野真一店長代理は「年配の方は選択できる機種が多いほど混乱するので、あえて品数を絞って提案する」と好調の秘訣を語る。高単価でも「必要な機能は搭載してあり、安心して使える」モデルであれば、迷わず即決で購入するシニア客も多いという。

 4Kテレビも同様に、「4Kのメリットや大画面の良さが腑に落ちれば、シニア客は高い確率で4Kを選択する」と語る森野店長代理。好不調なジャンルを問わず、顧客の視点に立った売り方を工夫すれば、シニアマーケットを攻略できる余地は大きい。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。