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マイクロソフト、NPOと連携してコンピュータサイエンス教育を開始へ

経営戦略

2016/06/15 18:01

 日本マイクロソフトは6月14日、NPO法人「CANVAS」(東京・台東区)とNPO法人「育て上げネット」(東京・立川市)と連携し、コンピュータサイエンス教育を受けにくい子どもや若者向けの施策「Microsoft YouthSpark: Programming for all ~全ての子ども・若者に~」を7月1日から始めると発表した。


左から、「育て上げネット」の工藤啓理事長、
日本マイクロソフト代表執行役の樋口泰行会長、「CANVAS」の石戸奈々子理事長

 都内で記者会見した日本マイクロソフト代表執行役の樋口泰行会長は、「ソフトウエアとプログラマーの価値が高まり、プログラミング技術をマスターしている人が増えれば競争力がつく状況になっている」と説明。人工知能(AI)など先端技術分野の人材育成が急務になっているとの考えを示し、今回の教育施策を通じて「1人でも多くの社会参画を目指したい」と述べた。 
 


日本マイクロソフトが掲げた1年間の目標

 教育施策は、コンピュータサイエンス教育を受けにくい女性や遠隔地在住者、障害者、若年無業者にプログラミングを学ぶ機会を与え、IT技術の習得などにつなげることが目的。日本マイクロソフトは、7月1日からの1年間で7000万円を投資し、約100回の授業・ワークショップ開催や若者1万人の就労支援、指導者250人の育成を目指す。 
 


実施内容を説明する石戸理事長(左)と工藤理事長

 具体的な取り組みを担うCANVASは、研修会や出張授業などを通じて全国各地の学校教育現場を支援したり、指導者を育成したりする。CANVASの石戸奈々子理事長は「新たな文化や仕事、表現を生み出す子どもが1人でも多く生まれてほしい」と語った。 

 一方、育て上げネットは、「若者UPプロジェクト」に参画する全国のNPOと協働し、若年無業者を対象にプログラミング講習を実施し、就労を促進する。育て上げネットの工藤啓理事長は「一般的な素養としてもITスキルの形成の機会は有用。若者の支援をしながら、クラウド社会をの扉を開く就労支援をしていきたい」と話した。