TCLが98V型のフラッグシップモデルと新しいCシリーズ3モデルを発売 量子ドット+Mini LEDの高画質技術で大画面テレビのニーズに対応!
TCL JAPAN ELECTRONICS(以下、TCL)は高画質と高音質の量子ドット Mini LED 4KテレビのフラッグシップモデルであるXシリーズ1機種とC8K、C7K、C6KのCシリーズ3モデル14機種を5月20日から発売した。いずれのシリーズも98V型をラインアップし、大画面テレビの選択肢が広がるラインアップだ。
TCLのフラッグシップ量子ドット Mini LED 4KテレビのX11K
・フラッグシップモデル:X11K(98V型)
・プレミアムモデル:C8K(98V型・85V型・75V型・65V型)
・ハイエンドモデル:C7K(98V型・85V型・75V型・65V型・55V型)
・スタンダードモデル:C6K(98V型・85V型・75V型・65V型・55V型)
TCLの新製品Cシリーズの
C8K(中央)、C7K(左)、C6K(右)
同社によるとグローバルのテレビ市場では大画面化が進んでいるという。世界におけるテレビの平均画面サイズは19年の45.3インチが23年には49.6インチにアップ。20年から24年の5年間で65V型以上の台数は16%伸長し、75V型以上では169%、85V型以上では実に601.3%も伸長しているのだ。
アジアに目を向けてみると、中国では55V型以上の構成比が75%で、日本は28.9%と大きな差がある。住宅事情が似ているといわれる韓国でも55V型以上は58.4%を占めており、同社では国内市場の伸び代は大きく、大画面化は進むとみている。
中国や韓国と比較すると日本での55V型以上の構成比はまだ低い
テレビの画面サイズが大きくなると、中小の画面サイズでは分からなかったさまざまな映像ノイズなどが見えるようになってしまう。これらは快適な視聴を阻害するもので、大画面だからこそ高画質化が求められるのだ。
そこでTCLが大画面にふさわしいディスプレー技術として取り組んでいるのが、量子ドット Mini LEDである。光を純度の高い色に変換する量子ドットと発光を細かく制御できるMini LEDの組み合わせは、これまで同社が注力してきた技術だ。
今回の新製品であるX11KとCシリーズでは、いずれもこの量子ドット Mini LEDを採用し、従来よりも技術をブラッシュアップ。大画面にふさわしい高画質と高音質を実現している。
このローカルディミングのエリアを、極めて小さいピクセルレベルに分割して制御するのが、同社のプレサイスローカルディミング。画面全体を最大1万4112のエリアに分割してバックライトを制御するという。ちなみにプレサイスとは正確や精密を表す言葉だ。
ピクセルレベルでバックライトを制御する
TCLのプレサイスローカルディミング
バックライトをより細かく分割して発光を制御するだけで映像の精細さは向上する。だが、バックライトを用いる限り、明るいエリアのバックライトの光が暗く表示するエリアまで漏れ、明るいエリアの輪郭がにじんでしまうハローはどうしても出てしまう。
プレサイスローカルディミングの効果を最大限高めるには、ハローをいかに抑制するかが重要だ。そこでX11Kではこのハローを抑えるため、7つの技術を組み合わせた全領域ハロー制御テクノロジーを採用している。
光源である発光チップには高効率の高輝度ライトエミッティングチップを採用し、明るさは2024年モデルと比べて53.8%、エネルギー効率も10%向上した。
発光チップによる光はレンズによって集光され、光を拡散するとともに光が向かう方向もコントロールする。同社が新製品で採用したのが第4世代のレンズ技術とうたう超高密度マイクロレンズ。これにより従来よりも光の方向性が絞られ、エリアの明るさを均一にコントロールする。
新採用の発光チップ(左)とレンズ(右)では、
いずれも従来タイプから性能が向上
レンズとパネルの距離が長いとその分、光は拡散して精細感が損なわれる。X11Kでは、このレンズとパネルの距離を縮めたスーパーマイクロOD技術の採用により、光の拡散を防止して映像を鮮明でクリアにする。また、この距離を短くしたことで、本体の厚みは29.9mmにスリム化することができたという。
これらハードの進化に合わせて制御技術もブラッシュアップした。DLBアルゴリズムは、アルゴリズムをアップデートして明暗のディテールが強化され、リアルで精細な画像とコントラストが大幅に向上。応答速度の向上でゴーストや光跡を低減し、マルチモーダル16ビット精密制御では10億段階以上の微細調光でディテールの細かな映像を再現するという。
液晶パネルにはTCLのグループ会社で世界トップクラスの生産台数を誇るTCL CSOTのCrystGlow HVAパネルを採用している。HVAパネルは独自形状の液晶分子が垂直に並んでおり、電圧をかけることで並んでいる向きが変わって光の通過や遮断をコントロールする。
この遮光性が高く、黒をしっかりと表現できるTCL CSOTの独自技術とともにハローも抑制する。さらに最大7000:1のコントラスト比で、メリハリの効いた映像を映し出す。
X11KはHVAスクリーン技術でコントラストの高い映像を再現
光を純度の高い色に変換する量子ドットは、最新のカラー量子結晶を採用。複合ナノダイヤモンド構造や多層共押し出し精密加工などの技術によって、10億色以上の色彩を再現する優れた発色性と長寿命性を兼ね備えた量子ドットにアップグレードされている。
映像エンジンには同社が開発した「AiPQプロセッサー」を搭載。Aiがコンテンツの明るさや色特性、シーンなどを分析して調整し、コンテンツに合った最適な映像を映し出すという。
X11Kにはゲームモニターとしての機能であるGAME MASTERも搭載している。リフレッシュレートは144HzでVRRに対応し、最大288Hzまでアップグレードすることができ、遅延のない滑らかで没入感のあるゲームが楽しめる。GAME BARではゲームのプレイ時に情報の表示や設定がリアルタイムで可能だ。

大画面テレビの割合は中国や韓国よりも低い
量子ドット Mini LED 4Kテレビの新製品は、次の合計15機種だ。・フラッグシップモデル:X11K(98V型)
・プレミアムモデル:C8K(98V型・85V型・75V型・65V型)
・ハイエンドモデル:C7K(98V型・85V型・75V型・65V型・55V型)
・スタンダードモデル:C6K(98V型・85V型・75V型・65V型・55V型)

C8K(中央)、C7K(左)、C6K(右)
同社によるとグローバルのテレビ市場では大画面化が進んでいるという。世界におけるテレビの平均画面サイズは19年の45.3インチが23年には49.6インチにアップ。20年から24年の5年間で65V型以上の台数は16%伸長し、75V型以上では169%、85V型以上では実に601.3%も伸長しているのだ。
アジアに目を向けてみると、中国では55V型以上の構成比が75%で、日本は28.9%と大きな差がある。住宅事情が似ているといわれる韓国でも55V型以上は58.4%を占めており、同社では国内市場の伸び代は大きく、大画面化は進むとみている。

テレビの画面サイズが大きくなると、中小の画面サイズでは分からなかったさまざまな映像ノイズなどが見えるようになってしまう。これらは快適な視聴を阻害するもので、大画面だからこそ高画質化が求められるのだ。
そこでTCLが大画面にふさわしいディスプレー技術として取り組んでいるのが、量子ドット Mini LEDである。光を純度の高い色に変換する量子ドットと発光を細かく制御できるMini LEDの組み合わせは、これまで同社が注力してきた技術だ。
今回の新製品であるX11KとCシリーズでは、いずれもこの量子ドット Mini LEDを採用し、従来よりも技術をブラッシュアップ。大画面にふさわしい高画質と高音質を実現している。
光漏れを抑制する7つの独自技術を搭載
X11Kはプレサイスローカルディミング技術を採用している。ローカルディミングとは簡単にいうと、光源であるLEDバックライトを複数のエリアに分割して明るさを調整する方法のこと。映し出す映像の明るい部分は明るく、暗い部分は明るさを抑えることでコントラストを高め、より鮮明な映像にする。このローカルディミングのエリアを、極めて小さいピクセルレベルに分割して制御するのが、同社のプレサイスローカルディミング。画面全体を最大1万4112のエリアに分割してバックライトを制御するという。ちなみにプレサイスとは正確や精密を表す言葉だ。

TCLのプレサイスローカルディミング
バックライトをより細かく分割して発光を制御するだけで映像の精細さは向上する。だが、バックライトを用いる限り、明るいエリアのバックライトの光が暗く表示するエリアまで漏れ、明るいエリアの輪郭がにじんでしまうハローはどうしても出てしまう。
プレサイスローカルディミングの効果を最大限高めるには、ハローをいかに抑制するかが重要だ。そこでX11Kではこのハローを抑えるため、7つの技術を組み合わせた全領域ハロー制御テクノロジーを採用している。
光源である発光チップには高効率の高輝度ライトエミッティングチップを採用し、明るさは2024年モデルと比べて53.8%、エネルギー効率も10%向上した。
発光チップによる光はレンズによって集光され、光を拡散するとともに光が向かう方向もコントロールする。同社が新製品で採用したのが第4世代のレンズ技術とうたう超高密度マイクロレンズ。これにより従来よりも光の方向性が絞られ、エリアの明るさを均一にコントロールする。

いずれも従来タイプから性能が向上
レンズとパネルの距離が長いとその分、光は拡散して精細感が損なわれる。X11Kでは、このレンズとパネルの距離を縮めたスーパーマイクロOD技術の採用により、光の拡散を防止して映像を鮮明でクリアにする。また、この距離を短くしたことで、本体の厚みは29.9mmにスリム化することができたという。
これらハードの進化に合わせて制御技術もブラッシュアップした。DLBアルゴリズムは、アルゴリズムをアップデートして明暗のディテールが強化され、リアルで精細な画像とコントラストが大幅に向上。応答速度の向上でゴーストや光跡を低減し、マルチモーダル16ビット精密制御では10億段階以上の微細調光でディテールの細かな映像を再現するという。
液晶パネルにはTCLのグループ会社で世界トップクラスの生産台数を誇るTCL CSOTのCrystGlow HVAパネルを採用している。HVAパネルは独自形状の液晶分子が垂直に並んでおり、電圧をかけることで並んでいる向きが変わって光の通過や遮断をコントロールする。
この遮光性が高く、黒をしっかりと表現できるTCL CSOTの独自技術とともにハローも抑制する。さらに最大7000:1のコントラスト比で、メリハリの効いた映像を映し出す。

光を純度の高い色に変換する量子ドットは、最新のカラー量子結晶を採用。複合ナノダイヤモンド構造や多層共押し出し精密加工などの技術によって、10億色以上の色彩を再現する優れた発色性と長寿命性を兼ね備えた量子ドットにアップグレードされている。
映像エンジンには同社が開発した「AiPQプロセッサー」を搭載。Aiがコンテンツの明るさや色特性、シーンなどを分析して調整し、コンテンツに合った最適な映像を映し出すという。
X11Kにはゲームモニターとしての機能であるGAME MASTERも搭載している。リフレッシュレートは144HzでVRRに対応し、最大288Hzまでアップグレードすることができ、遅延のない滑らかで没入感のあるゲームが楽しめる。GAME BARではゲームのプレイ時に情報の表示や設定がリアルタイムで可能だ。