スマホで撮った写真を家族や友人に共有する時によく使われるのは「LINE」、「Googleドライブ」、「OneDrive」といった写真共有アプリです。これらのアプリは写真だけでなく、動画やPDFの共有もできるため使い慣れればカンタンな事務仕事にも応用できます。
LINE
LINEは、2023年時点で月間ユーザー9,500万人、日本人の約83%が利用しているチャットアプリです。家族と連絡を取るだけでなく、通話、ビデオ通話、写真や動画の送受信も可能な便利なアプリです。1枚から20枚程度の写真であればLINEでカンタンに共有できます。
- トーク画面を開く
- 画面下のアルバムアイコンをタップ
- 送りたい写真を選んで「紙飛行機」マークをタップ
これだけで写真を共有できます。写真は1度に最大50枚まで送信可能で、ダウンロードする場合は写真を選んでから画面右下に出る「下矢印」マークからまとめて画像をダウンロードできます。
写真の枚数が100枚、200枚と多い場合やおでかけした時の写真をまとめて保管・共有したい場合には「アルバム」機能が便利です。
- トーク画面を開く
- 右上の三本線から「アルバム」を開く
- 画面右下の緑色の「+」マークを選ぶ
これで写真の枚数が多い場合でもまとめて共有でき、LINEがあればいつでも思い出の写真を確認できて、アルバムの写真は全てまとめて一括ダウンロードすることもできます。アルバムは最大100件作成可能で、1つのアルバムには最大1000枚までの写真を保存できます。通常の利用ではアルバムが使えなくなることはないですが、アルバムの最大容量に引っかかってしまった場合には、写真を一括ダウンロードしてから、必要ないアルバムを削除しましょう。
1枚から10枚くらいの写真であれば、LINEを経由して共有するのが一番カンタンで、お金もほとんどかかりません。1ヶ月あたり3GBまでしか使えないスマホであっても、写真1枚のサイズは約3MB、10枚の写真でも30MB程度、3GBあれば1000枚程度の写真をやりとりできるため、1ヶ月で100枚程度の写真を共有する程度であれば、契約しているスマホ回線のデータ通信量を気にすることもほとんどありません。
Googleドライブ(無料で15GB)
AndroidのスマホでもiPhoneでも使用できるクラウド共有アプリで、写真、動画、文書、メモ、PDF、ZIPファイルなどさまざまなファイルを共有できます。
- 画面右下「+」マークから「フォルダ」を選ぶ
- フォルダに名前を付けて作成
- フォルダを開いて「+」マークから「アップロード」を選ぶ
- 「写真と動画」から画像を選んで「アップロード」を選ぶ
これで、撮影した写真をGoogleドライブにアップロードできます。アップロードには少し時間がかかるため、アップロード中は画面を開いたままにして待機してください。アップロードが完了したら共有リンクを作成します。
- 画面右上、または、共有したいフォルダ横の「…」を選ぶ
- 「アクセス管理」の「制限付き」を「リンクを知っている全員」に変更
- 共有したいフォルダの「…」から「リンクをコピー」を選ぶ
- LINEやメールアドレスにリンクを貼り付けて送信
これで写真をアップロードしたフォルダに家族や友人がアクセスできるようになります。ただしアクセス管理が「リンクを知っている全員」になっている場合、URLを知っている人が全員そのフォルダにアクセスできてしまうため、心配な方は
- 画面右上、または、共有したいフォルダ横の「…」を選ぶ
- 「共有」から共有したい相手のメールアドレスを入力し送信
という方法にすることで、メールアドレスの持ち主にだけフォルダを共有できます。この方法でもフォルダへのリンクURLを知らない人に共有したり、SNSで投稿したりするのはやめましょう。何かの表紙に設定を間違っていると、全く知らない人が写真にアクセスできるようになってしまいますので、Googleドライブの共有用URLは慎重に扱ってください。
Microsoft OneDrive(無料で5GB)
Windowsのパソコンと、iPhone、Androidのスマホでカンタンに写真を共有できるアプリです。スマホでも写真を複数選んで一括ダウンロードできるアプリなので、Googleドライブよりも使いやすいケースがあります。
- Microsoftアカウントを作成(既にあれば追加作成の必要なし)
- パソコンでOneDriveにログイン
- スマホにOneDriveをインストールしてログイン
スマホでOneDriveにログインした後、カメラアップロード(撮影直後に自動でOneDriveに写真を移動する)の設定をするかどうか聞かれますが、これは失敗した写真もプライバシーが含まれる写真もアップロードされてしまうのでオフにしたほうが良いです。画面では「使わない」というボタンがないですが「試してみる」を選ぶとオフの状態になります。
※OneDriveを使用するには保存場所・共有フォルダの場所や、Microsoftアカウントでのログインが必要です。パソコン側の設定が分かりにくく大変ですが、使いやすい環境に設定できれば非常に便利なアプリです。
OneDriveのフォルダに写真を入れても「画像」や「ドキュメント」というフォルダに写真を入れても写真を共有できます。
- スマホで撮影した写真をパソコンに共有
- パソコンで編集した写真をスマホに一括DL
するような場合にOneDriveは非常に便利です。Canvaなどを合わせて使用する場合には特に使い勝手が良くなるでしょう。
その他の写真共有アプリ
他にもさまざまなクラウド共有アプリがあります。
- Dropbox
- Amazon Photos
- Box
- POOL
- Mega
- iCloud
これらのアプリもGoogleドライブやOneDriveと同じような感覚で写真やドキュメントの共有ができます。大量の写真を共有する場合や、パソコンに共有する場合など使用目的に合わせて活用しましょう。また、アプリを変えれば保存できる容量は多くできます。
Googleドライブの15GB、OneDriveの5GBを合わせれば20GBはパソコンに写真を移動できます。他のアプリも合わせればもっと大容量のデータ移動も可能なので、賢く活用しましょう。
AirDrop(Apple)やNearby Share(Android)も活用しよう
レストランやカフェなどで同席している時に、数枚の写真を共有するだけならばLINEやGoogleドライブを使わなくても写真を共有できます。iPhone同士ならばAirDrop、Android同士ならばNearby Shareという機能を使用すればBluetoothの接続で近くにある端末同士で写真を共有できます。
この場合はデータ通信量はほとんどかからないためLINEやGoogleドライブを使うよりもお得で早いです。眼の前にいる相手とお店の写真やお出かけ中の写真などを送り合う場合はAirDropのような機能も使ってみてください。