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イマドキの若者が感じていること【本音と実態】

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10代から20代の若者がイマドキやっていること、感じていることや、若者感覚の文化をまとめてご紹介。お孫さんとの会話・コミュニケーションやプレゼントを考える時の参考になれば幸いです。

若者≒デジタルネイティブ

イマドキの若者はいわゆる「デジタルネイティブ」と呼ばれる層であり、Z世代(1996年から2012年生まれの世代)という年代層で解釈できないほど、数年ごとに文化や感覚が異なります。

生まれた時から1人1台スマホがあり、液晶ディスプレイのパソコンや32インチ以上の薄型TVが一家に一台あり、部屋の電気のON/OFFもリモコンやスマホを使うという世代です。

若者の感覚や生態解説

起きてすぐ見ているのはSNS

朝、目覚めてすぐにスマホをいじっているのは、

  • 時間と天気
  • 電池残量
  • SNSの通知

をチェックするためです。中にはスマホゲームのデイリー消化もしている場合がありますが、布団の中の寝起きの頭でSNSのトレンドやニュース、ユーザーの投稿を見ています。
(※デイリー消化:1日1回ゲームアプリを開くともらえる報酬等を入手すること)
インターネットを通じて、外の世界の情報を一瞬で手に入れ、処理しつつ、布団の中にいる時点で、充電の必要性、朝の時間把握、天気の確認などこれまで新聞やテレビで数十分かけてやっていたことを数分でこなして二度寝します。

連絡ツールはインスタDMやDiscord

イマドキの若者は、相手や目的に合わせてアプリを使い分けています。

家族との連絡にはLINEやiPhoneに元々入っているSMSメッセージアプリ、学校の友達とはインスタDMやTwitterDM、学校のクラスのグループLINE、ゲーム仲間とのグルチャはDiscord、アプリのログイン用にFacebookやGoogleアカウントを所有という大人顔負けのレベルでスマホを使いこなしています。

アプリがきれいにフォルダ分けされているかどうかは個性が出る所で若者かどうかは関係ないですが、入っているアプリはだいたい同じです。

友達と遊び感覚でTikTokを利用

イマドキの若者は社会不安や情勢の影響もあってお金がありません。持っているスマホが全てなので、スマホの中でできる遊びを楽しみます。

特にインターネットとアプリを通じて世界中とつながれるTikTokやYouTubeを使いますが、仲間内で動画を撮って遊ぶのがTikTok、動画を見て楽しむのがYouTubeというように使い分けされています。

話題のTikTokには、簡単なダンスやネットミームなどがうまく組み込まれており、若者にとってはいい遊び道具として認識されています。

女子の場合は、インスタやLemon8などの流行りのSNSを見て、美容アプリなどで友達と自撮りしてプリクラ感覚で加工して楽しみ、推しのアイドルのインスタ・Twitter・YouTubeを見て楽しみます。

男子の場合は、スマホゲームやSwtichメインで、グループLINEやDiscordで友達と連絡を取り合い、学校が終わってからもグルチャしながらゲームしたり、それぞれSNSを見たり、ビデオ通話しながら学校の宿題を共同でこなしたりします。

LINEグループやDiscordは友達とつなぎっぱなし

年頃の子どもがいる方は、子どもが部屋でずっと友達となにか話している様子を見たことがあると思います。これはLINEのグループ通話やDiscordを使って、仲良しグループ数人でつなぎっぱなしにしているためです。話をしない時間も長く、大人からすれば意味はあるのか謎かもしれませんが、多感で寂しさも感じ、宿題のストレスなどがある時に友達と常につながっていることを感じられるグルチャは欠かせないものです。

高齢者や中年のテレビつけっぱなしと同じ感覚です。幸い、固定回線やネット使い放題のプランに入っている方がほとんどなのでネット代金が従量課金で増え続ける心配はなく、危険なスマホの使い方をしているわけでもありません。

コロナ禍があってから、友達と直接会って遊ぶことはほとんどできなくなったため、対策としてグルチャを使いながら、SwitchのスプラトゥーンやApex Legendsなどをオンラインマルチで遊んだり、インスタやYouTubeをサブのスマホで見ながら友達と雑談したりしてします。

ダイエットにはYouTubeを活用

女子の場合は特に、ダイエットをする時にYouTubeの動画をエクササイズに活用をします。どんな運動をすればいいのか学べるのに加えて、動画で一緒に声掛けしてもらいながら、適度な時間、運動できるのでダイエットに最適です。しかも無料です。

自分自身に相性が良い運動、無理なくできる範囲の運動をYouTubeから見つけられて、対面する必要もなく、部屋着のままの自分を相手に見せる必要もなく運動でき、ほぼ毎日見るYouTubeでダイエットできれば効率的に継続できます。

YouTube・TikTokは見るがテレビは見ない

文化の違いと家庭内の事情も関係しますが、テレビはたいてい親に独占されており、見ていてもCMばかりでさほどおもしろくもないため、テレビを見る必要がないというのが若者の実態です。

一人暮らしの若者の場合は、NHKに支払いをしてまでテレビを見るより、YouTubeプレミアムやNetflix、Amazonプライムビデオに課金したほうがコスパとタイパがよいのが実態です。テレビ番組よりもYouTubeの動画のほうが気軽に見れておもしろく、ちょうど食事やお化粧しながら見るのに最適な長さになっていて、かつ、一時停止して見るのを一旦止めておける、プレイリストで管理できるなど等の利便性もあってYouTubeが選ばれています。

ゲームはスマホかSwitchでマルチプレイ

不況のせいで、イマドキの若者はお金がない上に、コロナ禍で人と会えない状況が重なったため、スマホゲームでグルチャしながらマルチプレイするのが普通の感覚です。遠く離れていても、非対面で交通費を浪費することなく、マスクもせずに一緒に遊べるため合理的です。

人狼系のAmong UsやFPSゲームのApex Legends、スプラトゥーンやマリカー(マリオカート)など、どれもDiscordなどでグルチャしながらプレイ可能で何度も繰り返しプレイしても飽きないように工夫されています。ゲームをしながら雑談したり、雑談の内容がなくなったらゲームで暇つぶししたり、目的はどうであれコミュニケーションの一つとしてゲームがある感覚です。

思い出の写真はSNSの鍵垢やDriveアプリに保存

多くの若者はゲームアプリの画面スクショや友達との自撮りをスマホに大量に保存しています。しかし、スマホに保存できる容量には限界があるため、古い写真は消すか、別の場所に保管する必要があります。

そこで使われるのがSNSの鍵垢やGoogleドライブ(15GB)、OneDrive(5GB)、Dropbox(2GB)、box(10GB)やMega(15GB)などの無料のオンラインストレージです。

SNSのサブ垢をいくつか作るのは、情報収集の目的別に使い分けるためという理由もありますが、単純に写真や思い出を残しておくためという場合もあります。Twitter、Instagram、Facebookには投稿写真のアップロード容量制限がありません。そのため、最小限の友達とつながって鍵垢にしておけば、他の誰かから見られる心配はなく、思い出は友達と共有でき、写真はほぼ無限に保管しておけます。

iPhoneのiCloud Driveに毎月130円課金すれば50GBまでは保存できますが、親の資金力や理解がなければできないことで、あれば喜ばれますが、これがなくてもなんとかできる知恵を若者は持っています。

1日2食でも十分だと考えている

繰り返しになりますが、イマドキの若者は不況のせいでお金がありません。学校帰りや帰宅途中の外食やおやつにもコスパを考える必要があります。成長期の場合はいくら食べても足りないため、お弁当だけでは満足できず、コンビニのおにぎりやスーパーの半額、ドラッグストアの菓子パンを狙うこともありますが、冷凍食品や業務スーパーなどを活用しているケースもあります。

部活でスポーツをしている場合は別ですが、部屋にいる時間が長く、スマホを長く使っているとあまり動かないのでお腹が減ることもあまりなく、食事の回数、量ともに減少します。

人によっては朝はプロテインバー、ブランチにカロリーメイト、お昼はお弁当、おやつにおにぎりや菓子パン、夕方は冷凍食品の唐揚げというように工夫しています。まとめ買いできて、常温長期保存が可能なもので、そこそこ栄養があるものを選び、お腹が減ったらその時に食べるという感覚です。

流行やコンテンツは消耗品

イマドキの若者の中には、インフルエンサーのようにバズって有名人になることをワンチャン狙っている人もいますが、ほとんどは仲間内での遊びとしてTikTok・インスタ・YouTubeを使っています。遊びのネタとして消化する前提のものなので、世間で流行しているものもただの一時の遊びのネタでしかなく、世の中の流行と若者の間で感覚の差があります。

一昔前は、流行ファッションやグッズは半年、1年と続くものでしたが、ネットミームやネット上の流行は早ければ3日で廃れます。流行を追うのに疲れてしまっている若者も多く、サクッと気軽に流行に触れて、遊んで楽しんでおしまいというスタンスが多いです。

物体的価値よりも電子データの価値が高い

お金がない事も理由になりますが、イマドキの若者にとって比較的大きな物欲はiPhoneです。iPhoneがあればだいたいやりたいことができて、友達にも自慢ができます。

当然、iPhoneを手に入れると、今度はiPhone内のデータが大事になります。友達との写真や数百時間とやり込んだゲームアプリのセーブデータ、ゲーム内で手に入れたスクショ画像、SNSのサブ垢・本垢と投稿内容も若者にとっては価値が高いものです。

そういった電子データやアカウントにさえも煩悩を残さない「さとり世代」と呼ばれる層もいますが、多くの若者は自分のスマホの中のデータを大事に考えています。

家族に見られるのを嫌がるほど大切だと考えてはいるものの失うのはツラいため、定期的にパソコンに画像を保存できる環境を大人が用意してあげると、一部の若者の精神はかなり安定します。大切なデータをいつ失ってもおかしくない状況が減れば、言葉で表現しきれない不安が一つ減るので当然です。

若者が嫌いなこと

また、いつの時代もそうですが、若者は中年や高齢者などに勝手にZ世代などとカテゴライズされて呼ばれるのを嫌います。Z世代という単語は、マーケティング等でそう呼ぶ人がいるというだけで、呼び名や若者の代名詞として使うのは避けましょう。

また、スマホのデータが消されること、スマホのデータを消すと脅されることを嫌がります。お金もなく唯一の自分だけの世界が詰まっているスマホを奪われるのは重大な精神的苦痛を伴います。教育の一環としてスマホを適度に制限するよう話をするのは大切ですが、制限を強制する、データを消すと脅す、また、実際にデータを消すのは虐待です。

ただし、古いAndroidスマホからiPhoneに変える時に、どうしても消えてしまうデータがある場合、ある程度はあきらめがつくそうです。SNS、ゲームアプリはログインして使うクラウド保存がほとんどなのでログイン情報とメールアドレス(Gmailなど)さえあれば端末が変わっても中身は変わりません。写真についてもGoogleDriveやOneDriveなどログインすれば端末関係なくアクセスできるものに保管してあれば端末はiPhoneの方が好まれます。

若者が喜ぶこと

スマホを中心に若者のアイデンティティが作られているため、これらをサポートできるガジェット、端末があるとたいてい喜ばれます。

  • 追加のクラウド保存サービス
  • アプリ内課金への理解と出資(iTunesコード等)
  • 高音質のマイク付きイヤホン
  • 大容量モバイルバッテリー
  • おしゃれで使いやすいスマホケース類
  • データのローカルバックアップのお手伝い
  • ミニスマホプリンター

誕生日や記念日のプレゼントを選ぶ時には事前に何がほしいかを聞いておき、端末であれば一緒にAmazonで探したり、電気屋に行ったりして購入するのがベストです。色、大きさ、機種なども選べる場合は、自由に選ばせてあげましょう。

大人、中年、高齢者の多くは失われてしまう実態がないものにお金をかけるのを嫌いますが、イマドキの若者はスマホが中心になっていることと、金銭的理由から電子データを大切にする他ないということも理解する必要があります。多くの若者は、今の中年や高齢者が作った世の中の不況に苦しみつつ、便利さを享受しながら、なんとかつないでいるということを忘れてはいけません。

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