売れる無線LAN中継器、コロナ禍で市場規模が急拡大

アナリストPOSデータ分析

2021/03/16 18:00

 Wi-Fiの到達範囲を拡大する無線LAN中継器※の販売台数が増加している。コロナ禍以降、特に顕著だ。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で明らかになった。


 2018年2月を「100.0」とした無線LAN中継器の販売台数指数が、20年3月に「202.3」と過去3年で初めて200を突破した。指数は月を追うごとに高まり、4月に「313.7」、翌5月には過去最高の「357.5」を記録。以降やや落ち着いたものの、直近の21年2月でも「196.8」と200前後を維持している。18~19年は100から180程度で推移していた指数だが、新型コロナの影響により自宅で過ごす時間が増え、家庭内のインターネット環境を整備する需要が高まったことが要因と思われる。
 

 メーカー別の販売台数シェアでは現在、バッファローが50%前後のシェアを握ってトップ。2位のTP-LINK Technologiesは4割前後のシェアで、この2社が市場の8割以上を占めている。


※BCNランキングの「無線LAN」カテゴリにおける「その他」。この分類には一部アンテナなども含むが、販売台数の99.9%を無線LAN中継器が占めている。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。


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