家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」で、液晶ディスプレイ(LCD)市場におけるゲーミングモデルの割合が高まり、年明け以降は25%前後を占める状況が続いている。4人に1人がゲーム目的にLCDを購入していることになる。

ゲーミング比率、18%から28%と1年で大幅増に

 LCD全体に占めるゲーミングモデルの販売台数構成比は、昨年5月は18.0%だったが今年5月には28.5%に達し、わずか1年で10ポイント増となった(図1)。専用機だけでなくPCを使いゲームを楽しむ人口が増えたためで、環境整備のために応答速度の速いLCDや多ボタン式のマウスなど、ゲーミング向け製品の売れ行きは活発化している。
 

 こうした動きを裏付けるような調査データもある。BCNが今年4月に実施したアンケート調査によると、家庭用ゲーム機にゲーミング用LCDを購入し利用しているユーザーが2割を超えており、BCNランキングと符号する結果が現われている。

 家庭用ゲーム機をテレビではなくLCDに接続する理由

 この調査では、最近、LCDを購入した600人を対象に購入目的や利用状況などを分析している。この中で、ゲーム機にLCDを購入し接続していた回答者は23%(139人)に達した。なぜ家庭用ゲーム機をテレビではなくLCDに接続しているのか、その理由を集計したのが図2となる。
 

 この中で最も比率(複数回答)が高かった項目は「画質がきれい」で、54.7%を占めている。これに続くのは「表示速度が速い」(43.2%)、「ゲームをプレイするのに最適な性能」(41.7%)、「ゲーム専用にしたかった」(36.0%)、「サイズやデザインがちょうど良い」(30.9%)の順となった。

最も売れたゲーミングモデルとインチサイズ

 BCNランキングによると、今年5月に最も売れたゲーミングモデルは21.5インチのASUS「VP228HE」だった。必要な性能を備えつつも、画面サイズはさほど大きくはなく、ゲームをプレイする時の最適サイズとみることができそうだ。こうした傾向を考え合わせると、4K8K化が進む家庭内のテレビとは別に、ゲーム用としてLCDは一定のポジションを確立していく可能性がある。(BCN・桑原優樹)
 
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