世界的な認知と魅力的なゲーム性でリリース前から注目を集め、「最初の1か月で最も多くダウンロードされた携帯ゲーム」としてギネス記録も樹立した「ポケモンGO」。このゲームはAR(拡張現実)やGPS機能の利用で電池の消費が激しいため、モバイルバッテリの需要増に結びついた。リリースからまもなく2か月が経過し、バッテリー市場の勢いは弱まりつつあるなか、容量は一段と大型化へとシフトしていることが分かった。



 モバイルバッテリ市場は、7月11日に始まる週(11-17日)以前までは低迷。販売台数は前年比2割減で推移していたが、ポケモンGOがリリースされた7月22日を含む7月18日の週では前年比217.0%、翌週には360.4%と前年比3倍以上を記録した(図1)。それ以降も前年を上回っているが、直近の9月5日の週は126.5%と、リリース直後に比べると勢いは沈静化しつつある。一方、平均単価は2000円台で推移していたが、リリース後は単価アップが顕著。3000円台で推移するようになった。ただ、販売台数が落ち着くと単価も下げ基調にある。8月29日の週にはリリース以前の水準に戻り、翌週は再び上昇に転じるなど、小幅な変動が続いている。

 この単価の変動は、バッテリー容量が「6000~7000mAh未満」という大容量帯の販売増が要因となっている。7月11日の週以前は3%程度だった比率が徐々に高まり、最新週の9月5日の週では18.3%まで増大した(図2)。一方、40%前後を占めていた「5000~6000nAH未満」は、最新週では26.9%へと大幅に比率を下げている。
 


 モバイルバッテリを使い、携帯電話に充電する際に求められる容量をみていくと、例えばiPhone6では、2600mAhほどがフル充電では必要とされる。需要が伸びている「6000~7000mAh未満」では2回程度の充電が可能で、1日中外出しながら安心してポケモンGOをプレイするには、大容量タイプが必需品となっているのだ。ポケモンGO効果による販売増は、ひとまず第一幕が終了しつつあるが、今後、ポケモンGOに新たな新機能の追加が進むならば、市場は再び活気を取り戻す可能性もある。