2026.10.26 17:00

生活

コンテンツ見るならスマホよりテレビ 乗り換える人も結構多いってホント? サブスク時代のテレビ事情をビックカメラで調査!

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 若年層を中心に「テレビ離れ」が指摘されることもある昨今。しかし、家電量販店で話を聞くと一周回って、テレビを買い求めるスマホネイティブ世代も一定数存在しているそうだ。サブスクリプション全盛の現代のテレビ事情について、ビックカメラ池袋本店で調査した(BCN・寺澤 克)。

※価格表記は10月1日取材当時のものです。

ビックカメラ池袋本店 テレビコーナー

実際の販売データから見るテレビ市場 最近は50型以上の大型テレビが主流

 まずはテレビ市場について直近のデータから振り返ってみよう。BCNランキングのデータによると、直近3年間の薄型テレビの販売台数については、大きく変化していない。
 
直近3年間の薄型テレビ販売台数

 また、サイズ別に見てみると、最も販売台数が多いのは、50型以上の「大型テレビ」だ。2023、2024、2025のいずれの年も4割以上を占めている。最近、各メーカーで商品展開が多いのもこのサイズ帯となっており、市場では50型以上が中心とみてよさそうだ。なお、今回のデータは便宜上、小型テレビを39型以下、中型テレビを40~49型、大型テレビを50型以上と定義し算出している。
 
直近3年間の薄型テレビ サイズ別の販売台数比率(%)

スマホやタブレットからテレビに乗り換える!? 

 さて、データを踏まえて、現場での見立てはどうだろうか。取材に対応してくれたのはテレビを担当して10年、3階ビジュアルコーナーのシニアマイスター、瀬出井健斗さん。スマホやタブレットなど、コンテンツを視聴できるデバイスは増えているが、やはりテレビ独自の強みはまだまだ健在だという。さっそく話を聞いてみよう。
 
テレビを担当して10年 ビックカメラ池袋本店の瀬出井さん

──よく「テレビ離れ」なんていわれますけど、現場に立っていてどう感じますか?

瀬出井さん(以下敬称略) コンテンツを視聴する媒体の選択肢が増えてきたことは事実ですが、テレビの強みは「サイズ感」。スマホやタブレットへ利用者が流れたからといって、勢いが衰えたわけではないんじゃないでしょうか。

 最近では、あえてスマホやタブレットからテレビに乗り換えるなんて人も出てきていますからね。

コンテンツを大画面で見れる テレビだけの強みが若年層に好評

──テレビに乗り換える人も多いのは意外です。それでは、具体的に最近見られる購入者の傾向などがありましたら教えてください。

瀬出井 はい。まずは若年層です。テレビを買うタイミングってこれまでだと一人暮らしを始めるから「とりあえずテレビ」ってことが多かったんです。サイズでいうと24~34型ぐらい。そこまで大きくないんですよね。
 
少し前は定番だった 24~34型

 ところが最近だと、一人暮らしでもテレビは必ずしも必要じゃない。すると、一人暮らしをして、ある程度独り立ちしたぐらいの方が大きいテレビを購入されていくことが多くなってきました。55~65型ぐらいのものが売れるのですが、大型サイズの値段も以前よりお得になったことも影響しているかもしれません。
 
今では55~65型と定番が大型化

──どんな購入理由があるんでしょうか?

瀬出井 若年層の場合、初めて購入するというケースもあって、「推し活」をしたい人が多い。映画やゲーム、ライブや舞台。コンテンツを大画面、そしてキレイに見たいからと、テレビを購入します。視聴環境をスマホやタブレットからステップアップしたいという意味合いもあると思います。

 また、スマホやタブレットだと「首が疲れてしまうから」という理由も意外と多いんですよ。

年齢層が高くなると機能性を重視 4K普及から10年なので買い替え需要も


──なるほど。若年層以外だとどうでしょうか?

瀬出井 いわゆる責任世代というんでしょうか。少し年齢層が高めになってくると、購入されるサイズこそ変わらないのですが、機能性が充実した高性能モデルを購入される傾向にあります。

──年齢層に限らず、多い購入理由は何ですか?

瀬出井 やっぱり、一番は壊れてしまったからですね。2026年は、4K放送やネット放送が本格的に普及してからだいたい10年という節目。テレビをずっと愛用されてきた既存層の方が、急きょ買いに来られます。

 そして次点で、性能に満足のいかない人ですかね。3番目は、引っ越しのタイミング。部屋が広くなれば、大きなテレビが置けるようになりますから。

ここがスゴい!テレビの新機能(1) 液晶の正統進化「RGB mini LED」

──性能に関する話題もありましたが、最近のトレンドや評判の良い機能がありましたら、教えてください。

瀬出井 トレンドでいうと、最近はミニLEDがアツいですね。
 
ミニLEDは従来のLEDよりも密度が高いのが特徴
(ソニーホームページから引用)

──ミニLEDはモニターでもよく聞く言葉ですね。

瀬出井 そうですよね。これまでのテレビの液晶を振り返るとプラズマ液晶、そして有機ELが出てきた。そして、新たに近年登場したのが「RGB mini LED」です。
 
RGB mini LED
(TVS REGZAホームページから引用)

 何がすごいかというと、「偏光フィルター」が不要なんです。通常のミニLEDは色が付いていないので、映像を映すときに、偏光フィルターを通して色を付けます。

 ところがRGB mini LEDは、LED自体が色のついた状態で発光するので、偏光フィルターが必要ないんです。色の雑味が減って、より鮮やかに、より忠実な色を表示できるようになります。

 ミニLEDは液晶テレビの正統進化とも言える出来だったんですが、RGB mini LEDはさらにスゴい。映りの良さに驚かれるお客様も多いですね。

ここがスゴい!テレビの新機能(2) 画面の映り込みのなさが異次元!

瀬出井 あとは映り込みを極限まで抑えたテレビも評判ですね。

 シャープでいうとNブラック、ソニーでいうと低反射フィルムといった名称になっているのですが、黒い背景でも私たちの姿がほとんど映りません。

 ライトを当ててみるとよくわかりますが、光の映りが全然違います。

 これも店頭で実際に比較すると皆さん驚かれます。
 
通常のテレビ
 
ソニーの低反射フィルム搭載モデル

ここがスゴい!テレビの新機能(3) 録画せずに見たいところだけ見られる!

瀬出井 さらにTVS REGZAのテレビの面白い機能なのですが、タイムシフトマシンは非常に便利で感心されるお客様が多いですね。
 
タイムシフトマシン

瀬出井 予約なしで、過去の放送をさかのぼれてしまう機能なんです。これなら、途中から見始めた番組でもはじめから再生することが可能になります。
 
チャプターを選択し見たいところだけ見られる

瀬出井 しかもそれだけじゃありません。それぞれの番組でシーンチャプターを検索しながらさかのぼれてしまうんです。

 例えば、ニュース番組ならどんなニュースが放送されたのかチャプターに表示されるので、見たいニュースだけを気軽に視聴できます。あとは、「大谷翔平の打席だけ見たい」なんて要望にも簡単に応えてくれるんですよ。さらに、紅白歌合戦では、見たいアーティストだけを見られるので、非常に便利です。

後編では各メーカーの特徴や選び方をチェック!

 環境が変わり続ける中で、テレビの定番サイズは以前よりも大型化した。また、若年層の中でもテレビをわざわざ買うケースが多いというのは意外な発見だ。後編では、引き続き瀬出井さんに、各メーカーの特徴やオススメ商品について教えてもらう。
写真ギャラリー

寺澤 克

Masaru Terasawa

SEOライター、インフラ業界紙記者を経て、BCNに入社。元eスポーツ担当で、現在はオーディオ、ガジェット類などを幅広く取材。カレーはスパイスからつくる面倒なタイプで、よく競輪選手と間違われる。大谷世代の端くれとして、原神とゼンゼロのmiHoYo二刀流に挑戦中。

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