100円ショップでオーラルケア!! 手軽でコスパも◎【ダイソー・キャンドゥ】

レビュー

2022/10/11 20:00

 外出して人と会う機会が増える中、あまり気にしていなかったオーラルケアが気になる。この際、オーラルケアを習慣づけたい。今すぐにでも始めたい「オーラルケア」のグッズは、手軽に100円ショップで揃えられる。

舌クリーナー各110円(筆者撮影)
 

1.ダイソー[舌クリーナー]

 オーラルケアとは、口腔内の健康を維持し、歯を虫歯や歯周病から守るのに欠かせないケアのこと。予防歯科先進国といわれるスウェーデンでは、昔から虫歯や歯周病を予防し健康な歯を保つため、当たり前のように各自が積極的なオーラルケアを行っている。近年の研究では、歯の健康が全身の健康に大きく影響することもわかっている。さっそく100円ショップで揃えらえられるオーラルケアグッズを紹介しよう。

 ダイソーで販売している「舌クリーナー」。筆者がよく利用する店舗ではブラシタイプとラバータイプの二種類が並んでいた。

 いつもの歯磨きだけでは取り除けない舌の汚れを落とす舌クリーナーは、口臭の原因を取り除いたり、口腔内の衛生環境を整えたりするのに役立つ。

 舌の汚れや舌に付着している雑菌は、舌の形状からもわかるように絨毛状になっている。そのため、汚れや雑菌は舌の溝の深い部分に溜まってしまう。つまり、通常の歯ブラシでは特別なケアをしない限り、舌についた汚れを掻き出しづらいのだ。

 「いつも使っている歯ブラシを舌磨きに応用できるのでは?」と思う人も多いだろう。しかし、歯ブラシをそのまま舌に使用してしまうのはNGである。なぜなら、ほとんどの歯ブラシは舌に当てるには硬すぎるからだ。

 特に硬いブラシを舌磨きに使用すると、舌の表面を傷つけてしまう。舌の表面を傷つけるとそこから菌が入り、さらなる口臭の原因や場合によっては味覚異常など、日常に支障をきたす原因にもなりうるのだ。

 そのため、歯ブラシを舌磨きに代用するのではなく、舌磨きには専用の舌クリーナーを使いたい。
ブラシタイプは2本入りでお得(筆者撮影)

 ブラシタイプは、硬すぎないものを選ぶのが重要だ。また、舌専用のジェルなどと併用して使う場合は、ブラシタイプの方が薬剤を広げやすいというメリットがある。

 歯ブラシを製造・販売している大手メーカーの舌クリーナーは、ドラッグストアなどでも販売されている。しかし、110円で気軽に手に入る舌クリーナーは、舌磨きをしたことがない人も気軽に試せるのでコスパ面でもよいだろう。
ブラシ部分は普通の硬さの歯ブラシより柔らかめだ(筆者撮影)

 また、シリコンやゴムタイプの舌クリーナーは歯ブラシより優しくケアできて一気に舌の汚れを掻き出すのに向いている。
ラバータイプもブラシタイプもだいたい同じ位の幅(筆者撮影)

 ラバータイプの交換目安は2カ月程度なのでコスパ的にも十分。初めて舌磨きをする人は、ラバータイプから始めてみれば、舌への刺激も少ないのでおすすめだ。
 

2. ダイソー[口内ミラー&ポイントブラシ]

口内ミラー&ポイントブラシ 110円 (筆者撮影)

 歯科医院では必ず使用しているデンタルミラー。そのデンタルミラーが110円で手に入り、タフトブラシもセットになっていればコスパも抜群だろう。

 デンタルミラーを一本持っていると、オーラルケアに非常に便利なのでおすすめしたい商品のひとつ。歯のより細かな部分までしっかりチェックできる。

 特に奥歯は自分では見づらく、汚れなのかただの歯のくぼみなのか判断しづらいこともある。そんなときにデンタルミラーが一本あれば、磨き残しや初期の虫歯発見などとても役に立つ。
ミラー映りもばっちり(筆者撮影)

 小さな子どもの歯ブラシタイムにもデンタルミラーは役立つ。小さな乳歯は見づらいが、デンタルミラーがあれば磨き残しや虫歯チェックなどに日頃から歯をすみずみまでチェックできるので重宝する。

 なお、ダイソーのデンタルミラーはプラスチック製なので、小さな子どもを持つ家庭には誤って噛んでしまっても割れにくいのでおすすめだ。
 

タフトブラシも有効的に使おう

タフトブラシ(筆者撮影)

 タフトブラシも普段の歯磨きに取り入れたいオーラルケア用品のひとつ。タフトブラシとは普通の歯ブラシでは磨きにくい場所を磨くのに便利な「一本ブラシ」のこと。

 磨きにくい奥歯の溝や歯と歯の間、歯と歯肉の境目など「磨き残しになりやすい場所」を効率よく磨ける。

 タフトブラシは鉛筆持ちで、デンタルミラーを見ながら軽めに小刻みに動かして使用するのがよい。磨き残しの気になる部分に使うと、オーラルケアにとても効果的だ。

 正直なところ「タフトブラシなんて使ったことがない」という人の方が多いのではないだろうか。矯正装置をつけている場合、矯正装置まわりを磨くのにはタフトブラシが適している。

 他にも、親知らずが埋まって生えている場合や子どもの乳歯から永久歯の生え変わり期などで「生えきってない歯」を磨く場合、普通の歯ブラシでは毛先が届きづらいためタフトブラシで磨くとよい。

 磨き残しは口臭や虫歯の原因になる。オーラルケアをより徹底したい場合に取り入れる道具として、覚えておくといいだろう。

 オーラルケアには「徹底した歯磨き」が最重要項目だ。100円ショップで揃うデンタルミラーとタフトブラシで、磨き残しを減らすことは自分の歯を守ることに繋がる。
 

3. キャンドゥ [デンタルフロスピック]

極細・やわらか・幅広テープ/デンタルフロスピック 各110円(筆者撮影)

 キャンドゥで販売しているデンタルフロスピックは、筆者が出向いた店舗に3種類が並べられていた。「極細タイプ」「やわらかタイプ」「幅広テープタイプ」だ。
フロス部分の違い(筆者撮影)

 極細タイプはフロス部分が細めにつくられているので歯間にスムーズに入っていく。歯間が狭い人にも、極細タイプのフロスピックは使用しやすいだろう。極細につくられている分、丈夫な素材を使用していて歯垢を絡め取る際にも切れにくくなっているようだ。

 やわらかタイプと幅広テープタイプのフロスは、歯と歯の間についた歯垢や食べかすなどを絡め取りやすい特徴がある。

 筆者は今回、幅広テープタイプを初めて使用したのだが、糸タイプよりフロスが切れにくく、歯間にも入りやすくて使い勝手がよいと感じた。

 やわらかタイプと幅広テープタイプのフロスは、万が一勢いよくフロスを通してしまっても歯肉に食い込みにくいので、痛みや出血などが生じにくくなっている。

 どちらもフロスの反対側はピック状になっているが、3種類とも少しずつピックの形状が違う。
ピックの違い(筆者撮影)

 フロスや歯ブラシでは取りづらい汚れは、ピックを使って取り除けるので一石二鳥である。
 

フロスは積極的に使いたいオーラルケア用品

フロスのイメージ

 フロスは、歯ブラシでは届かない歯と歯の間や歯茎と歯の間などの歯垢や汚れを落とすのに優れている。

 持ち手のないリール状になった紐だけのフロスも、ドラッグストアや歯科医院などで多く販売されているが、フロス初心者には持ち手の付いたフロスの方が扱いやすい。デンタルフロスは歯ブラシで歯磨きをした後に使用するとよい。

 歯磨き後にデンタルフロスを使用した場合、虫歯の原因となる歯垢(プラーク)除去率は約1.5倍とも言われている。 

 このデータからも分かるように、歯ブラシで歯の表面の汚れをきれいにした後、歯間の汚れはフロスを使用してしっかり取り除くことで、オーラルケアがさらに効果のあるものになるということだ。フロスは歯磨き後の毎日の習慣にするのが望ましい。
 

3種類のフロスの販売はキャンドゥだけ

 今回のオーラルケア商品の検証に、筆者はよく利用するダイソーとキャンドゥに訪れた。ダイソーにあったフロスは一種類で、キャンドゥにある極細タイプに似たような形状のものだけだった。

 110円で50本/60本入りとなると、ドラッグストアや歯科医院で売っているものよりも安価でコスパもよい。日々のオーラルケアに、まずは自分に合ったものがなにかを試してみよう。

 毎日のオーラルケアに取り入れやすいデンタルフロス。ぜひ習慣的に使ってもらいたい商品だ。
 

100円ショップでオーラルケアは手軽にできる!

オーラルケアのイメージ

 日々のオーラルケアは自分の歯の健康を守るために積極的に行いたいもの。毎日少しでも取り入れているのといないのとでは、虫歯予防や歯の健康状態に違いが歴然と現れてくるだろう。

 歯科医院やドラッグストアでは、デンタルフロスや舌ブラシ・タフトブラシなど扱っている種類もたくさんあるが、100円ショップで手に入るオーラルケア商品は、十分使用できる代物。まずは気軽に試せる100円ショップで揃うオーラルケア用品で手軽に始めてみてはどうだろうか。毎日のケアに積極的に取り入れてみよう。(GEAR)
 
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