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この夏のゲーミングPC自作なら「Core i7-11700」と「H570 Steel Legend」の組み合わせがお勧め

レビュー

2021/07/26 18:00

 数年前に発売されたゲーミングPCを使っていて、性能的に不満が出てきたと感じる人も多いことだろう。新しいものを購入するのが手っ取り早いが、今度はゲーミングPCを自作するという手もある。自作するメリットは、予算や用途に応じて適切なパーツを選べること、CPUやビデオカードのアップグレードなどが容易にできることだ。そこで、今、ゲーミングPCを自作したいと考えている人にお勧めのCPUとマザーボードを紹介したい。とくにCPUは平均単価が落ち着きつつあるので買い時だ。

「H570 Steel Legend」と「Core i7-11700」

インテルのシェア回復と落ち着きつつある平均単価

 全国の家電量販店ECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、CPUの平均単価は2020年12月にピークを迎え徐々に下落、21年4月、5月は再び3万4000円まで戻ったが、6月には3万2000円まで下がってきている。
 

 また、CPUのメーカー別シェアでは20年11月~21年1月までAMDが過半数のシェアを獲得していたが、2月にインテルが逆転。4月に一度AMDに遅れをとったものの、5月、6月と再び盛り返してきた。一時期は供給不足による品薄に苦しんだインテルだが、需要に追い付いてきた格好だ。まさに買い時と言える。
 

PCを自作するなら、まずCPUとマザーボードを決めよう

 最新ゲームを快適にプレイできるゲーミングPCが欲しいのなら、「市販のゲーミングPCを購入する」か「ゲーミングPCを自作する」のどちらかを選ぶことになる。それぞれ長所と短所があり、手っ取り早くゲームを遊びたいのなら前者が、パーツにこだわった納得の一台が欲しいのなら後者がお勧めだ。

 ゲーミングPCの自作というと、なんだか難しそうに思う人もいるだろうが、落ち着いてやれば組み立ての作業自体は簡単であり、初めて挑戦する人でも1時間~1時間半程度で組み立ては完了する。パーツの多いプラモデルを組み立てるよりもずっと簡単だ。

 初心者にとって組み立てより難しいのが、パーツの選択だろう。CPUにしろ、ビデオカードにしろ、非常に多くの製品があるため、どれを選べばよいのか迷う人も多い。PCを自作するなら、まずCPUとマザーボードを決めるのが大切だ。順番としては「CPUを決める」→「マザーボードを決める」のが基本である。使うCPUが決まれば、そのCPUが利用できるマザーボードを選べばよいからだ。もちろん、予算や用途によって、最適なCPUなどのパーツは変わってくるが、ここでは初めてゲーミングPCを自作する人にお勧めのCPUとマザーボードを紹介する。

初めての自作のススメ

 まずは、CPU選びだ。PCのCPUはインテル製とAMD製に大別できる。AMDのRyzenシリーズは、インテルのCore iシリーズに比べて、コストパフォーマンスが高いことで中上級者を中心に人気があるが、初めてゲーミングPCを自作するなら、高いコアクロックを要求されることもあるためインテル製CPUを選ぶ方が無難であろう。

 インテルのCPUは、上位からCore i9、Core i7、Core i5、Core i3というラインアップになっているが、ゲーミングPCならCore i7が一番バランスがよくお勧めだ。中でもお勧めなのが、開発コードネームRocket Lakeと呼ばれていた最新の第11世代Core iシリーズの「Core i7-11700」。Core i7-11700は、8コアCPUで同時に最大16スレッドの実行が可能な高性能CPUだ。

 ベース動作周波数は2.50GHzだが、自動オーバークロック機能の「インテル・ターボ・ブースト・マックス・テクノロジー3.0」により、最大4.90GHzまで動作周波数が上昇するため、CPUやGPUへの負荷が高い最新ゲームでも快適にプレイできる。

 なお、Core i7-11700は、「Intel UHD Graphics 750」と呼ばれるGPUを統合しているが、ノートPC向けのTiger Lakeに搭載されている「Iris Xe Graphics」に比べると実行ユニットの数が少なく、描画性能は落ちる。ゲーミングPCで使う場合は、単体GPUを搭載したビデオカードが必須といえる。また、Core i7-11700の2021年7月下旬時点での実売価格は4万3000円前後であり、コストパフォーマンス面も魅力だ。
 
インテルの8コアCPU「Core i7-11700」の表面
 
インテルの8コアCPU「Core i7-11700」の裏面

Core i7-11700と組み合わせるにはIntel H570搭載マザーボードがお勧め

 次は、マザーボード選びだ。Core i7-11700は、LGA1120と呼ばれる1120ピンのCPUソケットに対応しており、サポートしているチップセットは、Intel 500シリーズチップセット(Intel Z490/H470搭載マザーボードでも製品によっては対応する)である。Intel 500シリーズチップセットは、上位からIntel Z590、Intel H570、Intel B560、Intel H510の4製品がリリースされている。ゲーミングPC用に選ぶなら、CPUとチップセットを結ぶDMIの帯域幅が広いIntel Z590かIntel H570が適している。CPUのオーバークロックを行うには、最上位のIntel Z590が必要になるが、それ以外の機能差は小さく、コストパフォーマンスを重視するならIntel H570がお勧めだ。

ASRockのIntel H570搭載マザーボード「H570 Steel Legend」を選んだ理由

 一口にIntel H570搭載マザーボードといっても、各マザーボードメーカーから数多くの製品が登場しており、機能や価格帯もさまざまだ。そこで、今回筆者がチョイスしたのが、ASRockのIntel H570搭載マザーボード「H570 Steel Legend」である。ASRockは、台湾の大手マザーボードベンダーであり、高性能で信頼性の高い製品作りには定評がある。特に高機能なゲーミングマザーボードやハイエンドマザーボードの評価が高い。さらには平均単価が1万6000円以上(21年6月時点)のマザーボードのなかでも、「H570 Steel Legend」の平均単価は約1万4000円と手ごろな点も魅力だ。

 ASRockのIntel H570搭載マザーボードは、「H570 Steel Legend」、「H570 Phantom Gaming 4」、「H570M Pro4」、「H570M-ITX/ac」の4製品がリリースされているが、ゲーミングPCを自作するなら、拡張性が高いATXフォームファクター準拠の「H570 Steel Legend」と「H570 Phantom Gaming 4」が選択肢となる。

 位置付けとしては、H570 Steel Legendがミドルレンジ製品、H570 Phantom Gaming 4がゲーミングPC向けのエントリー製品となる。機能的には、H570 Steel LegendとH570 Phantom Gaming 4はそれほど変わらないのだが、H570 Steel Legendは、耐久性や信頼性をより重視して設計されている。最新CPUとの組み合わせで、長く一線級で使えるゲーミングPCを自作するという目的を考慮して、H570 Steel Legendを選択することにした。
 
ASRockのIntel H570搭載マザーボード「H570 Steel Legend」

「H570 Steel Legend」のココがいい

 それでは、ASRockのIntel H570搭載マザーボード「H570 Steel Legend」をじっくり見ていきたい。H570 Steel Legendは、一般的なATXフォームファクターに準拠しており、拡張スロットとしてPCI Express 4.0 x16が1基、PCI Express 3.0 x16が1基、PCI Express x1が3基の合計5基が用意されている。最新のPCI Express 4.0に対応しているため、PCI Express 4.0対応の最新ビデオカードの性能をフルに発揮できる。PCI Express 4.0 x16 スロットは、金属板によって強化された強化スチールスロットになっており、重いビデオカードもしっかりと支えることが可能だ。
 
一番上のPCI Expressスロットは金属板で強化された強化スチールスロットになっている

 基板の銅箔層は通常の2倍の厚さの2オンスで効率良く熱を伝えることができるほか、信号の安定性もより高まる。さらに、CPUとメモリ周りの配線がタブ化(台形状のタブを配線に追加することで、信号品質を上げる技術)されており、優れたパフォーマンスを実現する。さらに、本来はKシリーズのCPUとIntel Z590の組み合わせ以外は不可能だとされていたオーバークロックを非KシリーズのCPUでも実現できるASRock BFB(ベース周波数ブースト)機能も魅力だ(ただし、ASRock BFBはTDPを変更する機能であり、利用には水冷クーラーなど、より冷却性能の高いCPUクーラーが必要になる)。水冷ポンプ用として大電力を供給できる端子も用意されている。
 
CPUソケットとメモリソケットの間の配線がタブ化されている
 
水冷ポンプ用端子やLEDストリップ用端子も用意されている

 また、PCの安定性を左右する電源回路は高効率を誇るDigi Power VRM採用の8フェーズ設計で、50Aパワーチョークの採用により、大電流を安定して供給可能だ。電源回路には1万2000時間の長寿命を誇るニチコン製の12Kブラックコンデンサが使われている。高速SSDなどを装着できるM.2スロットも3基用意されており、1基はPCI Express 4.0に対応したHyper M.2で(残りの2基はPCI Express 3.0対応Ultra M.2)、ヒートシンクも装備している。超高速SSDは発熱もかなりあるので、ヒートシンクが用意されていることは嬉しい。さらに、Wi-Fiモジュールを接続するためのM.2(Key E)スロットも用意されている。
 
CPUソケットの周りのコンデンサは高品質な12Kブラックコンデンサが採用されている
 
2つのUltra M.2スロットとWi-Fiモジュール用のM.2スロットを搭載
 
PCI Express 4.0対応のHyper M.2スロット
 
Hyper M.2スロットにSSDを装着したところ
 
SSDの上に付属のヒートシンクを装着したところ

 有線LANも高機能であり、ギガビットLANの2.5倍の帯域を持つ2.5Gb/s LANを搭載。高速な転送を実現する。さらに、ASRock Polychrome SYNCに対応しており、内蔵RGB LEDだけでなく、LEDストリップやCPUファン、ケースファンなどのRGB LEDを一括制御できる。
 
チップセット部分のRGB LEDを青色に点灯させたところ
 
チップセット部分のRGB LEDを紫色に点灯させたところ

 I/Oパネル部分には、USB 2.0×2、PS/2、HDMI出力、DisplayPort、USB 3.2 Gen2 Type A、USB 3.2 Gen2 Type C、2.5G LAN、USB 3.2 Gen1×2、ラインイン、ラインアウト、マイクの各ポートが用意されているほか、USB 3.2 Gen1×4とUSB 2.0×4をフロントパネルに出すことができ、I/Oポートの充実度に関しても十分満足できる。
 
I/Oパネル部分。ポート類も充実している

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