Go To トラベルのお供に! 旅先で使えるパナソニックの「衣類スチーマー モバイル」

レビュー

2020/10/24 12:30

 衣類スチーマーは、蒸気の力で衣類のシワを伸ばすアイテム。アイロンに比べて手軽にシワが伸ばせるとして、年々人気が高まっている。政府が旅行会社や宿泊施設を支援する目的で実施しているGo To トラベルキャンペーンで、秋の旅行を楽しんでいる人も多いだろう。持ち運びが苦にならないパナソニックの「衣類スチーマー モバイル NI-MS100」も活躍しそうだ。早速、レビューしてみた。

パナソニックの「衣類スチーマー モバイル NI-MS100」

ハンドルを折り畳んでコンパクトに

 NI-MS100は、2019年12月に発売された製品で、税込みの実勢価格が5900円前後。スタンドを含む本体のサイズが長さ10.5×幅12×高さ12.5cm、質量が約640gとコンパクトで軽量だ。専用ポーチが付属するので、スーツケースに収まり、持ち運びも便利だ。
 
付属のポーチに入れて持ち出そう

 オートボルテージ対応なので海外旅行でも使える。カラーは、グレイッシュブルーとビビッドピンクの2色。注水量は約60mLで、付属の専用カップが本体にセットできるので紛失しにくい配慮もうれしい。
 
付属の専用カップは本体にセットできるのでなくさない

 モバイル用のコンパクトサイズを実現しているのが、折り畳み式のハンドルだ。使わないときはハンドルを畳み、使うときは伸ばす仕組みなのだ。
 
使わない時はハンドルを畳む(左)、使う時は伸ばす

 スチーム用の水は本体上部にあるタンクの注入口から注ぐ。本体をスタンドに置き、ハンドル部の電源スイッチをオンにして、2分ほどすると側面のマークがピンク色に変わったら準備完了だ。
 
タンクに水を注ぎ、電源を入れる(左)。ピンク色になったら準備完了

小さくてもしっかりシワ取りできる

 スチームは持続するタイプではなく、ボタンを押しながら使うショットタイプなので、本体の後ろにあるスチームボタンを押すと、スチームが出てくる。パナソニックの家庭用の「衣類スチーマー NI-FS760」と比べると、ボタンを押しながら使うショットスチームなのでスチーム量は少なく感じるが、気になるところを中心にスチームをあてていけば効率よくシワを伸ばせる。
 
ボタンを押している間、スチームが出る

 衣類の種類にもよるが、1回の給水で大体シャツ1、2枚分くらいは使えた。スチームが出るときに少し水滴が飛び散って衣類が濡れてしまうこともあるが、アイロン面をあてるなどすれば、すぐに乾くから問題ないだろう。急いでいるときは少し扱いに注意しよう。
 
シャツの左側にスチーマーをあてた。シワがのびとれているのがわかる
 
これくらいシワがとれれば安心だろう

 また、使用後に水を捨てて本体に少量の水が残った場合でも、スチーム穴から水が漏れないように「水もれストッパー」機能を備えているため、移動中にカバンの中が濡れる心配がない。

においのケアや除菌もできる優れもの

 旅行や出張の際、どんなに気をつけても衣類にシワがついてしまう。そういうとき、手元に衣類スチーマーが1台あるとケアできる。仕事で出かけるときなどは、お守り代わりに持っていくと安心だ。

 また、家族旅行で写真を撮るときに、子どものTシャツやズボン類のシワが気になっていたが、衣類スチーマーがあれば記念撮影もばっちり。ちなみに、スチームを使わなければ中温のアイロンとしても使えるため、アイロン台がある場所ならプレスすることも可能だ。

 衣類スチーマーは、シワ取りだけではなく、においのケアに使える点も魅力。これは衣類スチーマー共通の特性として、高温で細かいスチームの粒子とスチームが噴射する勢いによって、衣類に付着したにおい粒子を除去する効果がある。焼肉などのにおいやたばこ、汗のにおいなども消すことができる。洗濯が難しい旅先でにおいケアができるのも、なかなか重宝する。

 もちろん高温のスチームをあてるため、除菌も期待できる。清潔に保ちたいハンカチなどにスチームをあてるのも良さそうだ。

 出張や旅先で頼もしい本機だが、あくまで旅先の利用するサブ機としての位置づけなので、普段使いはあまりオススメしない。普段使いするときは、NI-FS760の方がたっぷりのスチームが連続で吹き出し、複数の衣類ケアを一度にできるので、上手く使い分けたい。(家電ライター・伊森ちづる)