【なぐもんGO・53】テレワークやオンライン呑み会などのおかげで、自宅にいながらも、家族以外の人とコミュニケーションをとる時間が増えてきた。家族に迷惑がかからないようにヘッドセットを使っているだが、そろそろ、いろんな意味で“耳が痛く”なってきた。そんなとき、7月18日に発売予定のシャープの最新ネックスピーカー「AN-SS2B」を一足先に試す機会を得た。実際に使い心地を確かめてみると、従来機種より値は張るが、それだけの価値があった。

7月18日に発売予定のシャープの「AN-SS2B」を試用してみた

結果的に家族からの呼びかけを無視?

 ヘッドセットでビデオ会議やオンライン呑み会をしていると、耳に負担が明かるばかりか、家族の声が届きにくくなる。新型コロナ禍で見えてきた新しい問題だ。テレワーク中ならまだ仕事なので仕方ないと諦めてもらえるが、オンライン呑み会ではそうはいかない。聞こえなければ、家族からヘッドセットを外されるという“強硬手段”に出られたり、注意されたりすることもある。

 自分ではそんなつもりがなくても、結果的に家族からの呼びかけを「無視してしまう」という環境が生まれている。家の中では、ヘッドセットはつけても外しても、“耳が痛い”というわけだ。
 
操作ボタンも従来機種から変更されている

ネックスピーカーならではのメリット

 しかし、ネックスピーカーなら、そんな悩みも解決してくれる。物理的に耳をふさがないので、オンライン呑み会中でも家族から呼びかけられたら反応できるからだ。なかでもシャープのサウンドパートナー「AN-SS2B」は、価格と性能のバランスが丁度よく、さまざまな便利機能を搭載。記者が以前、使ったことのある従来機種から進化している点も多く、使いやすくなっている。

 AN-SS2Bは、88gと肩掛け型としては軽量な製品。装着すると首や肩にフィットし、落ちる心配もない。生活防水(IPX4相当)を備えており、洗い物をしながらでも水しぶきを気にすることなく使用することができる。

 設定も簡単で、電源を入れればペアリングの準備が完了する。ペアリングの方法などは音声でナビゲートしてくれるので、迷わないだろう。

 使ってみて初めに驚いたのは、音質と音量が向上していることだ。音がこもって聞こえていた従来機種に比べ、各段とこもり具合が改善されているように感じた。話す人の声の聞き取りやすさだけでなく、音の深みやサラウンド感も増している。また、食器洗いをしながらだと、従来機種では音量が足りずに音声が聞きとりにくいシチュエーションもあったが、AN-SS2Bではクリアな音声で聞くことができた。
 
肩にワイヤレススピーカーを載せている印象

軽い音漏れ気にならず

 首元にスピーカーを掛けている格好なので音漏れが気になりそうだが、家の中ならそれほど気にならなかった。家族にも協力してもらい確認すると、自分にはしっかり音声が聞こえるほどの音量でも、隣の部屋なら筆者の話し声しか聞こえなかったという。住んでいる家の設計にもよるが、深夜にこっそりとゲームや映画、オンライン呑み会を楽しむにはピッタリだ。
 
音量を少し大きくしても隣の部屋までは届かない

通話も快適! テレビとの接続性もアップ

 通話も可能で、テレワーク時のビデオ会議では、耳に負担をかけることなく鮮明な音声で会話することができる。また「クリアボイス」機能を搭載しているので、人の声がクリアな音で聞ける点は、今のタイミングでは、なおさらうれしい強みだ。着信を確認したら、再生・停止ボタンを押せば応答することができる。
 
ネックスピーカーなら耳に負担をかけることなく耳元で音声を聞くことができる

 テレビとの接続方法は、従来機種より簡単。Bluetooth送信機が独立しているほか、コードも長いため、テレビの脇に置きやすい。テレビと送信機のUSB端子とオーディオ端子をケーブルでつなぎ、本体とペアリングするだけで使えるようになる。以前は、テレビのUSB端子とオーディオ端子の位置によっては、接続が難しいケースもあった。
 
テレビとBluetooth送信機の接続は簡単になっている

音質以外の課題

 このように進化した点は多いが、機能が多くなったことで、どのボタンを触っているのかがわかりにくくなってしまったという難点もある。例えば、再生・停止ボタンのつもりで「クリアボイス」ボタンを押してしまったこともあった。ボリュームの調節はAN-SS2Bでもわかりやすいが、従来機種に採用されていた、触感でプラスとマイナスが分かる設計は親切だったように思う。とはいえ、使っていくうちに、慣れてくるだろう。

 AN-SS2Bは、すでに家電量販店で予約受け付けを開始している。税込の実勢価格は1万7600円前後。先述の通り、最大の魅力は、家族に配慮しつつ、耳への負担を避けながら臨場感を楽しむことができる点。自宅で過ごす時間が増えて、ヘッドセットの使い過ぎで耳が痛くなっていた人や、家族がいる前でオンライン呑み会を行っている人にはおすすめの一品といえるだろう。(BCN・南雲 亮平)