YouTubeやニコニコ動画といった動画やオンライン学習など、子どもがデジタルコンテンツを利用する機会は徐々に増えている。同時に、眼精疲労や視力の低下といった、子どもの“目”に対する心配事も増えた。そんな悩みを抱える人に勧めたいのが、目を労わる「アイケア」技術を搭載したBenQ Japan(ベンキュージャパン)の23.8型液晶ディプレイ「GW2480T」だ。今回、試用する機会を得たので、使い心地を確かめてみた。

ベンキューの23.8型アイケア液晶ディスプレイ「GW2480T」を1週間使ってみた

元のディスプレイに戻ると感じる違和感

 今回は、普段、仕事で使っているアイケア技術を搭載していないディスプレイをGW2480Tに置き換えて使用してみた。1週間ほど使ってみて、アイケア技術の効果を実感したのは5日目のこと。記者は夕方になると頻繁に目をもみほぐすクセがあったが、その回数が自分で分かるほどに減っていたからだ。

 なぜ回数が減ったのか。理由を探るため、元のディスプレイに戻して作業していたところ、無意識のうちに目に力を込めていることに気が付いた。目の周りをマッサージしたかったのは、固まった目の周りの筋肉をほぐすためだったのだ。一方、GW2480Tを使っている間は、目に負担を感じることが少なかった。肩こりやストレスも軽減されていたということだ。

 個人的には、画面の大きさも60~70cm離れて見るのにちょうど良いサイズだった。また、子どもが成長した際にも画面をまっすぐに見ることができるよう、高さや角度の調節が可能なデザインになっている。高さが変えられないと、ディスプレイの高さに姿勢を合わせる必要があるが、GW2480Tなら姿勢にディスプレイを合わせることができるので、身体へのストレスが少ない環境をつくりだすことができる。
 
スタンドで高さや角度を調節できるので、背すじを曲げなくても正しい姿勢(右)で作業することができる

 このほか、解像度はFHD(1920x1080)で、一体型スピーカーを搭載する。スリムなベゼルデザインは画面への没入感を増す。画面はノングレア仕上げで光りの反射が少ないため、周辺の照明環境に左右されず、いつでも見やすい。接続端子はHDMIやディスプレイポートなど、基本的なものを揃える。さらに、持ち運びやすいように取っ手を設けている。組み立てはベース部分を装着すればいいだけなので簡単だ。
 
組み立て時はベース部分を装着するだけ
 
あらゆるデバイスを接続できるよう、さまざまな入力端子を備える

3つのアイケア技術と設計で目の負担を軽減

 GW2480Tが搭載しているアイケア技術は、「ブライトネスインテリジェンス(B.I.)」「フリッカーフリー」「ブルーライト軽減モード」の三つ。中でも注目は、周囲の光の具合に合わせて画面の明るさを自動で調整するB.I.技術だ。

B.I.で、いつでも画面を最適な明るさに調整

 B.I.は、周囲の明るさによってディスプレイの明るさを自動で最適に調整する技術。例えば、晴れた昼に外で見るスマートフォン画面の明るさは、そのまま夜に見るとまぶしく感じる。このまぶしさが、目の負担につながるのだ。

 液晶ディスプレイも同じように、窓がある部屋なら少なからず外光の影響を受けるので、時間帯や天候によって最適な明るさは変わってくる。実際にGW2480Tを使っていても、時間帯によって画面が最適な明るさに変わっているとは分からないが、朝と夜では画面の明るさの数値が実際に異なっていた。

 分かりやすいように画面下部のセンサーを手で隠してみると、周囲が暗くなったと認識して画面が暗くなる。手を放せば、再び明るくなる。センサーの感度は調節可能だ。
 
センサーを手で隠すと画面が暗くなる。目のマークの下にあるゲージが画面の明るさを表す
 
センサーを光に当てると、明るい場所でも画面が見やすいように明るくなる

フリッカーフリーで目の疲れを軽減

 フリッカーフリー技術は、画面から発せられる目には見えない明滅(フリッカー)を減らす技術のこと。フリッカーは、ノートPCで顕著に見られ、明滅する間隔が広いと目の負担につながる。省スペースだからといってノートPCを購入したとしても、目への負担に配慮するなら、画面を液晶ディスプレイに出力した方がいいだろう。
 
黒い波線がフリッカー。これを抑えて目への負担を軽減する

ブルーライト軽減で睡眠の質を向上

 カットするための専用のメガネがあるほど積極的に対策が打たれているブルーライトも、GW2480Tが自前で軽減する。しかも、ただ軽減するだけでなく、そのままに近い色味でブルーライトをカットできるのが特徴だ。ブルーライトカットのメガネを見ると、レンズが着色されていることが分かる。装着すれば当然、景色が本来の色とは違って見えてしまうが、GW2480Tはこれを抑えてくれる。

子どもの目に対する配慮は欠かせない

 文部科学省の「学校保健統計調査(平成29年度)」によると、小学校と中学校における「裸眼視力1.0未満の者」の割合が過去最高を記録した。子どもの視力は右肩下がりを続けており、スマートフォン(スマホ)やタブレット端末の普及などとの相関関係が一部でささやかれている。
 
子どもの視力の低下とスマホやタブレット端末の普及の相関関係がささやかれている
(出典:文部科学省「学校保健統計調査-平成29年度(確定値)の結果」)

 今後、プログラミング教育などが始まれば、デジタルコンテンツとの接点はさらに多くなり、目への負担も増していく。だからといって、勉強の時間を減らすわけにはいかない。娯楽の時間も、減らそうとすれば親子トラブルにつながり兼ねないだろう。折衷案として最適なのは、子どもがデジタルコンテンツに触れるデバイスに配慮することだ。

 スマートフォンやタブレット端末ではなく、目への負担が少ない、アイケア技術を搭載した液晶ディスプレイを使うことが、子どもの目の将来にとって大切だ。