「香り」は、生活の快適さに直接的な影響を与える。特別なニオイのない状態ならフラットな気持ちで物事に向き合える。好みの香りが漂う空間ならば、リラックスすることもできるだろう。そして、不快なニオイに包まれていると何をするにも落ち着かない。そんな嫌なニオイを元から断つことができる物質がある。それがオゾンだ。そのオゾンを利用した消臭器として安定した人気を誇るマクセルの「オゾネオ」で、今秋、新製品が登場した。

 まずは、オゾンの原理から簡単に説明しよう。化学式で「O3」で表され、酸素分子「O2」と比べて「O」が1つ多いが、実は、「O」が3つという状態は非常に不安定。そのため、「O2」に戻ろうと「O」を1つ手放そうとする。一方、切り離された「O」は別の分子にくっつこうとする。その「O」がニオイの分子にくっついて分解し、消臭効果を期待できるのだ。

 マクセルのオゾネオは、そのオゾンを発生して部屋全体のニオイを取り除きながらウイルスまでも一刀両断する製品として多くのユーザーを獲得してきたが、今回の新製品は、これまでの一歩先を行く。「部屋干し用オゾネオ」「オゾネオ スティック」「オゾネオ アロマ」と、場所や目的別に使える製品に仕上げているのだ。
 
マクセルが発売した「オゾネオ」新製品の3シリーズ

部屋干しの洗濯物のニオイを抑える「部屋干し用オゾネオ」

 不快なニオイといって思いつくのは、生乾きの洗濯物。そのニオイの発生を抑えることができるのが、「部屋干し用オゾネオ MXAP-ARD100」だ。室内に干した洗濯物のニオイを抑えてくれる。

 生乾きの洗濯物の嫌なニオイの大きな原因となるのがモラクセラ菌。この菌は常在菌で、環境に関わらず存在する。生命力が強く、洗濯しても死なずに水分を得ると再びニオイを発生する。生乾きのニオイを消すためには、モラクセラ菌を排除する必要がある。

 「部屋干し用オゾネオ」は、送風機とオゾン消臭器が一体になったアイテムだ。オゾンを含んだ風を洗濯物に当てることで、除菌と乾燥を両立する。マクセルによれば、「部屋干し用オゾネオ」による8時間の送風によって、99.4%の菌を除去できるとのこと。

 実際に、製品を使ってみた。タッチセンサー式のスイッチをオンにすると、オゾンを含んだ空気の送風が開始される。ファンの回転は非常に静かで、回転音がほとんど気にならない。ファンの角度を垂直方向に90°調整できるのも便利。洗濯物の斜め下から当てるのはもちろん、真下や真横からも使うことができるので、使う場所を選ばない。
 
ファンの角度が調整できるので、どこでも使える

 気になるニオイはどうか。同じ素材を使ったシャツを洗濯し、片方は部屋の中にそのまま干し、もう片方は「部屋干し用オゾネオ」で乾燥させてみた。その結果、部屋にそのまま干したシャツは鼻を当てるとわずかなニオイがし、それを着用していると、どんどん臭気が強くなっていった。一方、「部屋干し用オゾネオ」を使った方は全く嫌なニオイがなく、1日中、快適に着用できた。

 生乾きのニオイを防止してくれる「部屋干し用オゾネオ」。雨が多く、外干しができない季節はもちろん、ベランダ干しが禁止されているタワーマンションでの利用や、洗濯物が多いファミリーなど、さまざまなユーザーにオススメだ。

乾電池で動く「オゾネオ スティック」

 消臭器の多くはコンセントで動くが、ニオイが気になる場所に必ずコンセントがあるとは限らない。例えば、「出張で持ち歩くスーツを消臭したい」とか、「コンセントから遠いクローゼットのニオイを取り除きたい」ということもあるだろう。

 「オゾネオ スティック」は、乾電池で動くタイプ。目的別に、0.8~1.5畳程度の「小空間用 MXAP-AR50」「衣類・靴用 MXAP-ARS50」「ゴミ箱用 MXAP-ARS51」を用意している。

 「小空間用」にはフック型および壁面用のアタッチメントが付属。クローゼットのハンガーにぶら下げたり、壁に設置したりが可能だ。「衣類・靴用」は、消臭する対象ごとに「革靴(1時間)」「スニーカー(2時間)」「衣類(6時間)」の3モードを用意している。

 靴を消臭する場合は、本体をそのまま差し込んで電源をオンにすれば良い。衣類は、スーツカバーに入れて利用すると効率的。ハンガーにぶら下げられるように、フック型のアタッチメントが付属するのも嬉しい。サイズは、幅45×高さ168×奥行き45mmとコンパクト。約130gの重さで、出張などでも容易に持ち出せる。「ゴミ箱用」は、フタのついた密閉型のゴミ箱で利用することが想定されており、ゴミ箱のふた裏に取り付けるための固定用アタッチメントが付属する。

 我が家で最もニオイの気になる靴箱に、「小空間用」を設置してみた。とは言え、特別な作業は全く必要ない。スイッチを入れて、靴箱の中に入れるだけ。3時間ほど経過した後に、靴箱を再び開けてみた。すると、靴箱のニオイが不思議なほど消えていた。もちろん、無臭とまではいかないが、開けた瞬間にニオイはなく、よくよく嗅いでみると、革の香りがする程度。メンテナンスも簡単。アルカリ乾電池で約1カ月動くので、定期的に電池がなくなっていないかチェックするだけで良い。
 
たくさんの靴が入った靴箱も短時間で消臭できた

【先行レビュー】消臭と芳香を一台でこなす「オゾネオ アロマ」

 好きな香りに包まれてリラックスしたい――。そんな時は、「オゾネオ アロマ MXAP-FA100」が最適だ。オゾネオにアロマディフューザーをドッキング。消臭と芳香を一台でこなす優れ物だ。11月20日の発売に先立って、試すことができた。

 消臭は6~14畳に対応し、独り暮らしの部屋やリビング、書斎など、さまざまな場所で利用可能。アロマも最大40畳まで香りを行き届かせることができる。外出中はオゾンで消臭をし、帰宅したら、好きな香りのアロマでリラックスといった使い方がおすすめだ。
 
消臭と芳香を一台でこなす「オゾネオ アロマ」

 「オゾネオ アロマ」に対応するエッセンシャルオイルは、アロマテラピーの専門メーカーであるフレーバーライフ社から発売される。スッキリとした香りの「シトラス」、柑橘系の香りで集中力がアップする「ハーバル」、リラックスできる「フローラル」の3種類を用意。好みの香りを使うことができる(アロマオイルは別売り)。

 電源ボタンをタッチすることで、アロマを拡散するモードと、オゾンによる消臭モードの切り替えが可能。フレーバーライフ社のアロマオイルは100%天然由来の成分で、やさしい香りが部屋に充満する。別売りのアタッチメントを用意しておけば、香りが混ざらないようにアロマオイルを切り替えられるのも便利だ。

 部屋干しした洗濯物の生乾き臭を抑える「部屋干し用オゾネオ」、靴箱やクローゼット、衣類といった明確な消臭対象がある場合に便利な「オゾネオ スティック」、消臭と芳香の両方を実現した「オゾネオ アロマ」。目的に応じて利用することで、快適な香り環境を実現できるだろう。(フリーライター・星 政明)